モスフード・櫻田厚会長「10年後3000店舗」目指す新戦略

NEWSポストセブン / 2019年7月30日 11時0分

1972年創業のモスバーガーの新戦略は?

 ハンバーガーチェーンとしてマクドナルドに次ぐ店舗数を誇るのがモスバーガーだ。1972年の創業以来、国産素材にこだわり「日本発」の高級ハンバーガーとしてファンを獲得してきたが、ここ数年は苦戦を強いられている。ジャーナリストの河野圭祐氏が、モスフードサービス創業家出身の櫻田厚会長に、今後の反転攻勢を訊いた。

──令和の時代になりましたが、平成元年(1989年)は何をされていましたか。

櫻田:1972年に叔父(創業者・櫻田慧氏)の誘いでモスバーガーの創業に参画してから、直営店勤務を経て、平成元年当時は教育・営業部門を中心に担当する直営部長という役職だったと思います。

 私にとって転機となったのは、その翌年(1990年)に海外事業部長として台湾へ赴任したこと。これがモスバーガーの海外展開の足がかりになりました。

 恥ずかしながら、台湾に行くまでは日本と台湾の関係、中国と台湾の関係を歴史的に考えたことはほとんどありませんでした。しかし台湾でビジネスを始めて、「アジアの中での日本」について意識するようになった。それまでの自分の無知を恥じましたね。

 ですが、その経験がモスバーガーを「日本発のハンバーガー」として海外に広め、評価して頂くにはどうすればいいかを見つめ直すことに繋がりました。それから30年余りが経ち、海外店舗数はアジアを中心に377店にまで拡大することができました(6月末現在、以下同)。「モスバーガー」「テリヤキバーガー」「テリヤキチキンバーガー」がモスの3トップですが、海外のお客様には日本のモスならではの「モスライスバーガー」も人気です。

──しかし国内に目を向けると、現在の店舗数は1344店舗に留まっている。

櫻田:2000年当時、国内の店舗数はおよそ1560店ぐらいあったのではないかと思います。それまでは毎年100店ほど新規出店し、前年比の売り上げも2割から3割伸びていた。企業の成長率ランキングではベスト10の常連でした。

 しかし、それから世の中は大きく変化した。率直に言って、その変化への対応が遅れてしまった感はあります。フランチャイズ(以下FC)店オーナーの高齢化による事業承継問題や店舗家賃の上昇などもあり、最近は毎年20~30店をクローズしてきました。

 特に事業承継は大きな課題です。モスは創業から47年。創業当時に30歳でFC店オーナーになった方はもう70代後半です。

 最近はコンビニでも同様のことが起きていますが、外食産業にとってFC店の世代交代は真剣に考えなければならない問題です。この事態を見据えて、5年前から若手オーナー育成のための「次世代オーナー育成研修」をやっています。

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