連ドラの成否を左右、母性くすぐる“ひと癖アリ”イケメン

NEWSポストセブン / 2019年8月3日 7時0分

『凪のお暇』で注目を集める中村倫也

 ドラマには欠かせない「イケメン」という存在。しかし最近、ドラマに登場するイケメンの傾向が変わってきているようだ。コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

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 昔から「夏枯れ」という言葉があるほど、夏ドラマはヒット作が生まれにくいと言われてきましたが、今年は視聴率、評判ともに、まずまずの結果が出ています。

 なかでもネット上で目立つのは、女性視聴者の積極的な発信。制作サイドがそろえたイケメン俳優と、彼らが演じるキャラクターに、絶賛の声をあげているのです。注目すべきは、女性視聴者たちが、「イケメンだから絶賛しているというわけではない」ということ。彼らが演じている母性本能をくすぐられるような、ひと癖あるキャラクターに引かれているようなのです。

『凪のお暇』(TBS系)では、元カノのことが大好きながら、会うたびに暴言を吐いてしまい、一人で号泣する我聞慎二(高橋一生)と、腕にタトゥーがあるイベントオーガナイザーという怪しげな雰囲気ながら、相手を包み込むような優しさを持つ安良城ゴン(中村倫也)。

『偽装不倫』(日本テレビ系)では、さわやかな年下カメラマンだが、歯の浮くような言葉で不倫を持ちかける伴野丈(宮沢氷魚)と、ストイックなボクサーだが、好きな人には全力で愛情をぶつけて甘える八神風太(瀬戸利樹)。

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』(TBS系)では、ヒロインの暴走に対応する有能ぶりを見せる一方、営業スマイルができないなどの不器用さを抱える伊賀観(福士蒼汰)と、天真らんまんな笑顔で愛される一方、空気を読まない発言でトラブルを起こす川合太一(志尊淳)。

◆“白馬の王子様”や“スーパーマン”は古い?

 その他にも、『セミオトコ』(テレビ朝日系)では、当たり前と思われていることに感動する純粋さで女性を癒すセミオトコ(山田涼介)。『ルパンの娘』(フジテレビ系)では、泥棒であることに気づかず一途に恋人を愛し、けっきょく助けられてしまう鈍感な桜庭和馬(瀬戸康史)。『TWO WEEKS』(フジテレビ系)は、暗い過去を抱えて生きてきたが、娘の病気を治すためにボロボロになりながら必死に逃げる結城大地(三浦春馬)。

 さらに、春から2クール連続放送している『あなたの番です』(日本テレビ系)でも、明るく心優しい性格ながら、妻を殺した犯人への復讐に燃える手塚翔太(田中圭)と、コミュニケーションが苦手で機械のようなクールなタイプだったが、徐々に人間らしさを見せはじめる二階堂忍(横浜流星)も含め、いわゆる“白馬の王子様”や“スーパーマン”ではなく、母性本能をくすぐるような、ひと癖あるキャラクターが目白押しです。

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