不安持った人が犬と触れ合う場合の癒し効果は人間相手の2倍

NEWSポストセブン / 2012年9月19日 16時0分

 犬を飼っている人も多いだろうが、『ホンマでっか!?TV』でお馴染みの脳科学者・澤口俊之氏は、犬を飼うことには、「利益」があるという。一体どんな「利益」があるのか――澤口氏が分析する。

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 私は、フラットコーテッド・レトリバーという種類の真っ黒な大型犬(オス)を飼っていました。彼の名前は、「カムイ」。アイヌ語で“神”という意味があります。カムイは私にとって親友のような存在となり、夏には“ふたり”で海岸へ行き、砂まみれになって遊んだりしていました。

 彼は、思いやり深く、自己犠牲に富み、いつも元気で、だけど寂しがりやで…といった魅力的な性格でした。残念ですが、2年前の夏、カムイは旅立っていきました。以来私は、彼を失ったことで、深い孤独感を味わっています。

 ペットを飼うという行為は、(ほぼ)人間に特有な行為です。そもそも私たちヒトが、自分たちの利益のために他の動物を飼うということ、つまり「家畜」の歴史は1万数千年ほどでしかありません。異種の生物を長期的に飼うということは、人間独特なものだといえます。

 最古の家畜は「犬」です。犬の祖先であるオオカミですら、すでに人間とかなり密接に関係していたと考えられているほどですから、犬とヒトの関係は、人類進化的にみても独特なものといっていいでしょう。

 家畜といっても、犬はヒトが食料にするためではなく、狩猟やさまざまな作業、あるいは外敵防御などの「手助け」のために飼われ始めた動物です。それは犬の、飼い主をリーダーとし、リーダーの命令に従うという性質が、社会性豊かな人間の「家畜」として最適だったからこそです。

 犬ほど私たち人間に「利益」をもたらす動物は、他にほとんどいません。狩猟や外敵防御などに始まり、現在は、「パートナー」として多くの影響を私たちに与えてくれています。

 そのひとつに「癒し効果」があります。これは科学的にも証明されていることで、例えば、心臓病などで不安を抱えている患者さんと犬が触れ合うと、不安がかなり軽減されます。人と触れ合ったときと比べると、なんと2倍の効果があるのです。

 また、「ストレス軽減効果」もあります。アメリカで職場に犬を連れてきたらどうなるか?という実験が行われました。その結果、職場の人たちのストレスレベルが下がり、作業効率もよくなったそうです。

※女性セブン2012年9月27日号



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