住宅ローン 銀行との金利引き下げ交渉は弱腰でやってはダメ

NEWSポストセブン / 2012年10月7日 7時0分

“お金のお医者さん”として知られる「家計の見直し相談センター」の藤川太氏がお金に関する固定観念を解きほぐすマネーポスト連載「お金持ちの方程式」。今回は史上稀に見る低金利水準となった住宅ローンの金利を引き下げる方法を解説するが、藤川氏によると、「借り換え」以外にも選択肢があるというのだが……。

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 借り換えは借りる先の金融機関の変更を伴うものですが、実は銀行を変えなくても金利を下げられる方法があります。それが条件変更という手段です。特に2009年に「金融円滑化法」が施行されたことによって、住宅ローンの返済が苦しい場合は、返済期間の延長や金利の減免といった条件変更がしやすくなり、なかには金利を引き下げて総返済額を減らせるケースも増えてきています。

 実際、金利引き下げ交渉に成功した30代男性の例を紹介しておきましょう。

 彼は金利2.92%の30年固定でローンを組んでいて「返済がつらいので借り換えをしたいのだが、転職したばかりで信用も低く、それもできない」と悩んでいました。そこで全商連(全国商工団体連合会)のホームページ(http://www.zenshoren.or.jp)をみると、金利引き下げ交渉のやり方があって、それを自分が借りている銀行の窓口で試したのです。

 コツは「返済が苦しいので、住宅ローンの金利を下げてほしい」とはっきり要望を伝えること。「下がりませんかね」といった弱腰ではダメです。そして、その金融機関で提示している最も低い金利を適用してもらえるように伝えたところ、数日後に「引き下げを決定しました」と連絡がきました。これで金利は2.92%から0.875%(変動)へと3分の1以下に減らすことに成功したのです。

 もちろん、銀行の支店ごとでも対応が異なるので、すべて成功するとは限りません。しかし、これなら借り換えのように手数料はかからないし、総返済額を減らすこともできる。たとえ失敗したからといって特にペナルティはありませんから、試してみる価値はあるでしょう。

 固定費の大幅な削減につながる住宅ローンの見直しは、「とにかく繰り上げ返済」といった旧来の常識にとらわれたままでいると、思うように進みません。それよりも、まずはできるだけ低い金利のものに借り換える、あるいは金利引き下げ交渉を試してみるというように発想を転換すべきです。

 そして、手元資金を厚くすれば貯蓄率も高まり、それだけ運用に回せる資金が増える。いかに低金利で借りられるかがお金持ちになれるかどうかの分かれ道といってもいいでしょう。

 住宅ローンにとってみれば、この超低金利はまさに見直しのチャンスといえます。だからといっていつまでも続く保証はありませんから、できるだけ早いうちに取り組んでいただきたいものです。

※マネーポスト2012年秋号



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