炎上の典型的パターン 日本人の「ルール厳守」主義が影響か

NEWSポストセブン / 2019年10月7日 16時0分

ネットニュース編集者の中川淳一郎氏

 ネット炎上には、一定のパターンがある。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、炎上の典型的パターンについて分類し、「ルール厳守」主義が影響していることを浮き彫りにする。

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 外国人の彼氏と一緒に日本のレストランに行ったことをツイートした日本人女性がネットで叩かれた。要約すると、英語で「これください」と彼氏は言ったが英語力のないウエイターは彼の方を見ることなく女性に喋りかけた、というもの。最後に彼女はウエイターに向かって“I don’t understand”(店の対応が「理解できない」の意)と言ったという。

 彼女への批判を大別すると【1】ここは日本だ【2】あなたが注文してやれ【3】最後の一言は意地が悪い【4】ミスを避けようとしたウエイターが可哀想、など。

 だが、彼女はウエイターが彼氏にコミュニケーションを取ろうとしなかったことを悲しがっているので、論点が噛み合っていない。彼女の気持ちも理解できる。

 どちらが正しいか、については互いの言い分があるため結論は出ないだろう。ただし皆、どうでもいいことに対していちいち意見を言い過ぎてはいないか。非常識だと思ったり、気に食わなかったとしても、わざわざ声を上げることの意味がよく分からない。仕事相手や家族・友人ならまだしも、所詮、赤の他人だ。

 まったく関係のない者の「過干渉」が余計な軋轢を生み、人々の心をギスギスとさせる。いい年した大人なんて考え方は変わるわけがないのだから、諭すようなことはする必要はないし、ましてや猛烈に叩く必要もない。本人が非常識なのであれば、それはそれでその人が選んだ人生だ。非常識の度合いが凄まじかったらいずれしっぺ返しを食らうだろう。

 外野が一斉に一人の人間をボコボコにする様というのは、仮に元ネタの発信者が非常識であったとしても、「もう充分に叩かれているから、自分はこの“祭”に参加しないでいいかな。もう乗り遅れちゃったもんね」ぐらいに思えばいいのである。

 とはいっても、今回の件は炎上の典型的パターンだったため、それが何かを説明する。

「現場で頑張る人に対し、力を持った者が過度なサービスを要求し、“マウンティング”を仕掛けた。しかも余計な一言を加えた」

 これは全てが「事実」ではなく「こう捉えた人が多かった」という意味である。ここで言うところの“マウンティング”の物差しは「英語力」であるが、このパターンは必ず燃えるので、絶対にやめた方がいい。以下のような告白は燃えるだろう。

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