丸亀製麺、ブランド刷新で重視した「原点回帰」の戦略

NEWSポストセブン / 2019年10月13日 16時0分

 店内は知らない人たちばかりなんだけど、ある種、無言の連帯感みたいな世界があって、誰とも喋らずとも安心感を持って飲んでいる。気軽にちょっと一杯飲んで帰りたい──そういう利用が増えていますね。

「晩杯屋」はまだ50店舗ぐらいですが、こういうちょい呑み空間はますます求められていくと思いますし、次世代の新しいスタイルではないかと思います。

── 一方でハワイアンパンケーキカフェの「コナズ珈琲」(2013年~)もある。

粟田:価格帯から言えばむしろ高めですが、特に主婦層から大きな支持を得ています。手軽にハワイの雰囲気と非日常的な体験を味わえるファッショナブルな空間を演出しています。

──これからのトリドールが目指すものは?

粟田:社員の気持ちに火をつけ、それを成長エンジンにしていくことです。そのためにはクリエイティブな発想が必要。従来の外食企業にこだわらない発想がスタッフから上がってくるようになれば、我々はもっともっと成長する可能性がある。

 新しいアイデアで何が飛び出すかわからない、“おもちゃ箱”のような会社でありたいと思っています。

【PROFILE】あわた・たかや/1961年、兵庫県生まれ。神戸市立外国語大学中退。学生時代のアルバイト経験を通じ飲食業の魅力に目覚める。1985年、焼鳥居酒屋「トリドール三番館」を創業。2000年に現在の主力店舗である「丸亀製麺」を立ち上げ、2006年に東京証券取引所マザーズ市場に上場、2008年に東京証券取引所第一部に上場した。

●聞き手/河野圭祐(ジャーナリスト):1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。

※週刊ポスト2019年10月18・25日号

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