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妻失った元商社マン 犬とは喋るが人とは郵便局や生協で少しに

NEWSポストセブン / 2012年10月3日 16時0分

 妻に先立たれた男は、妻への追慕を抱えながら、その後どう生きるのか。妻を亡くしたばかりの元商社サラリーマンの日常を、作家の山藤章一郎氏が追う。

 * * *
 乳がんから脳や骨に転移した妻を亡くしたばかりの、元商社サラリーマン・エビ川氏(60歳・仮名)に聞いた。

――人と話すことは?
「犬相手ですよ。ニンゲンとは、郵便局や生協で少し。あとはゴミ出しのとき、お隣りさんと。宅急便や新聞代集金ニイちゃんと。離れて住んでる娘たちとは、ときどき電話です」

――なにをしているときが楽しいですか。
「パソコンは嫌いだからやりませんし、性欲は強くないから自分で処理する程度だし、面倒くさいんだよね。再婚なんて考えられないですよ。楽しいことなんて何もありません。手帳を淡々と埋めているだけです」

 公共料金の記録もつけてある。7月分。

【電気】8366円
【ガス】9397円
【NTT】4125円
【新聞】3925円
【水道】6~7月分 10866円

「計算すると、生活費は月に30万円ほどでしょうか。退職金も戴き、あと数年で年金も出ますからおかげさまで恵まれています。誰にも触らず誰からも触られない、自由に生きて自由に死んでいく。妻亡きあとはそんなものです。ありがたいです」

※週刊ポスト2012年10月12日号



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