手足のしびれに注意を、関節リウマチや脳腫瘍の可能性も

NEWSポストセブン / 2019年10月15日 7時0分

しびれはリウマチや脳腫瘍の症状としても表れる(写真/PIXTA)

 テレビや雑誌では、「名医がいる病院」「いいクリニックの見分け方」などの情報であふれている。確かに、腕がいい医師がいて最新機器がそろった病院を選べば、質の高い医療を受けることができる。しかし、その治療内容が、根本的に違えば元も子もない。

 例えば、手足の感覚がなくなったり、鈍くなったりする場合も、原因やかかるべき診療科はさまざまだ。総合診療医で亀谷診療所院長の亀谷学さんはこう指摘する。

「上肢のしびれや痛みは、頸部の病気や、脊髄症、鎖骨・肋骨・胸などの筋肉に神経や血管が挟まれて発症する『胸郭出口症候群』などのことが多い。首に近い部位の肺がんのために手がしびれることもある。整形外科、神経内科や総合診療科などにかかるのがいいでしょう」

 ただし「例外もある」と言うのは医療ジャーナリストの鳥集徹(とりだまり・とおる)さんだ。

「60代女性で楽器を弾くかたが、手の関節が腫れて悩んでいた。演奏のせいかもしれないということで整形外科に通ったのですが、なかなか治らない。さすがにおかしいということで血液検査をした結果、ようやく関節リウマチだとわかったケースがありました。

関節が腫れるので整形外科で診ることが多かったのですが、現在は薬物療法が進歩して内科的治療が中心となっています。朝、指がこわばる、左右対称に関節が腫れるなどの症状があれば、リウマチ・膠原病内科で診てもらうことをおすすめします」

 女性は40、50代でリウマチにかかる確率がぐんと上がるというデータもある。他人事と思わず、可能性の1つとして気に留めておきたい。

 また、特に恐ろしいのが脳の中の「できもの」が原因のしびれだ。

 会社員の後藤尚子さん(50才・仮名)は「手がしびれる」と訴えていた夫に整形外科をすすめたことを後悔しているという。

「ゴルフが趣味だった夫が『手がしびれるし、筋力も落ちたようでうまくゴルフクラブが握れない』と言ったから整形外科をすすめたんです。だけど、何か月経ってもよくならなくて、ある日会社で倒れて救急車で運ばれました。そこで検査をして、実は脳腫瘍ができていたということがわかりました。しびれはその兆候だったんです。症状が改善しないとわかったらその時点で別の病気を疑うべきだったと後悔しています」

 脳腫瘍は大きくなると脳が圧迫され、手足のしびれが出たり、頭痛が出ることがあるという。寺本神経内科クリニック院長の寺本純さんはこう言う。

「これを鎮痛薬などでしのいでいると、その進行に気づかないこともあります。それらの症状だけに注目して整形外科などに通い、発見が遅れてしまう人もいますが、一定期間通院して治らなければその可能性を疑うべきです」

※女性セブン2019年10月24日号

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