続投決定、DeNAラミレス監督の采配をどう評価すべきか

NEWSポストセブン / 2019年10月11日 7時0分

球団史上、5年目に突入する初めての指揮官となるラミレス監督(写真/時事通信フォト)

 就任4年で3度のAクラスに導き、今年は22年ぶりの2位に躍進した横浜DeNAベイスターズのアレックス・ラミレス監督の続投が決定した。

 前身のホエールズ時代を含む1980年からの40年で、3度のAクラス経験は権藤博監督(1998~2000年)以来2人目。5年目に突入する指揮官は初めてである。

 球団史を振り返れば、広島で4度の優勝、3度の日本一に輝いた古葉竹識監督は3年、西武の8度の優勝、6度の日本一を成し遂げた森祇晶監督は2年で退任している。当時と現在の戦力に差があるとはいえ、ラミレス監督は確実に成績を残しているといえるだろう。

 しかし、クライマックスシリーズ(以下、CS)では、一部評論家やファンから采配に対する批判も出ている。シーズン中からラミレス采配には賛否両論が渦巻いており、続投を疑問視する声も出ていた。

 はたして、ラミレス監督の采配をどう評価すべきなのか。野球担当記者が話す。

「常識では考えられない采配をするので、当たれば名将と称えられますし、外れれば愚将と叩かれやすいんです。いずれにしても、世間体を気にせず、自分の思った采配をふるう勇気を持っており、勝負師には向いていると思います」(以下同)

 阪神とのCSファーストステージ初戦、ラミレス監督はチーム最多勝の今永昇太ではなく石田健太を先発に持ってきた。石田は2017年から2年連続開幕投手を務めているが、今年は主に中継ぎで起用されていた。“エースを初戦にぶつける”という常識を度外視した選択は石田が4回1失点で切り抜けたことで、大きな批判には至らなかった。その後を受け継いだ今永も2回無失点と好投。ラミレス監督の策はハマり、この時点でチームは7対1と大きくリードしていた。

 しかし、7回表バリオスを投入すると、状況が一変する。一死を取った後に連打を浴びて1点を失い降板。代わったエスコバーが北條史也に3ランを浴び、7対5と2点差に。エスコバーは8回も続投したものの、1点差に詰め寄られる。なおも二死1、3塁の場面で国吉佑樹が登板したものの、北條に逆転三塁打を打たれた。

 結局、チームは7対8で初戦を落とした。是が非でも勝たなければならない短期決戦で、今季3試合登板のバリオスを送り出したラミレス采配は批判を浴びた。エスコバーの回跨ぎ、8回のピンチで抑えの山崎康晃を使わなかったことも疑問視された要因のひとつだ。

「いずれも、常識的に考えれば至極真っ当な意見です。しかし、もしバリオスが抑えて7対1のまま勝利したら、この起用法が叩かれることはなかったでしょう。おそらくラミレス監督は、日本シリーズまで含めたその後の戦いを見据えた上で、バリオスを起用したのではないか。シーズン中であれば、7回には三嶋一輝や国吉を使ったはず。しかし、できるだけ中継ぎを起用せず、巨人とのファイナルステージに勝つことを考えて、疲労を蓄積させないようにしたのでは」

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