ファンの過激行為が問題、暴徒化しやすいファンの傾向とは

NEWSポストセブン / 2019年10月17日 16時0分

“ヤラカシ”の暴走で活動停止になったグループも…

 一部ファンの過激行動によって、アイドルが活動休止に追い込まれるなどのニュースが世間を騒がせている。ファンの語源は、「fanatic(熱狂者)」(『大辞泉』〔小学館〕より)。行きすぎた愛が狂気に変わる時、人はどうなるのか──。

◆『ジャニーズファン』 オリキがルールの番人

「ジャニーズファンの間では、過激なファンのことを“ヤラカシ”と呼んでいます。自宅や学校に押しかけるストーカー行為をはじめ、タレントが駅のホームに立っている時に体当たりしたり、暴言を吐いたり、バッグを奪ったりするんです。ヤラカシの行為で活動停止になったグループもあったほどです」

 怒りもあらわにこう教えてくれたのは、ジャニーズファン歴20年以上のSさん(42才)だ。

 ヤラカシたちは、もはや犯罪ともいえるような暴力や略奪行為を好きなタレントに繰り返し、その一部始終を動画で撮影。タレントが怒ったり、追い払おうという素振りを見せたりしたら、「暴力を振るわれた」などとSNSで拡散させるという。好きな相手を怒らせて注意を引きたいという、ゆがんだ愛情を持つヤラカシの行為で、タレントたちが疲弊するのを心配するファンは多い。

「ジャニーズファンの間には昔から暗黙のルールがあるんです。例えば、舞台の後の“出待ち”では、“オリキ”(追っかけに力“りき”を入れている人のこと)と呼ばれる古参ファンが、現場が混乱してタレントやスタッフたちに迷惑をかけないよう、厳しく取り締まるなどして仕切っているんです。彼女たちの指示を守ることが、最低限のマナーです」(ファン歴28年のTさん・49才)

 オリキの取り締まりは、ヤラカシの暴徒化のせいか、厳格化している。それでも、“推し”を輝かせるために、ルール順守での応援がファンの務めだ。

◆『宝塚ファン』 おそろいの服で入り待ち・出待ちが原則

 宝塚ファンには、1914年の初公演以降、受け継がれ、磨かれてきた暗黙のルールがあり、それを守ることが誇りになっていると話してくれたのは、宝塚ファン歴35年のMさん(58才)だ。

「宝塚ファンには、“魅了されるのは舞台の世界観”という意識があるため、個人を追い回すなどの迷惑行為を行う人は少ないと思います」(Mさん)

 宝塚ファンは、私設ファンクラブ『会』に入会し、伝統あるルールにのっとって応援するのが通例なのだという。ファンクラブに入っていれば、直接手紙を渡せたり、“お茶会”と呼ばれるファンミーティングに出席する権利が与えられる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング