金子哲雄氏「癌との戦いは情報戦。いかに良い医者探せるか」

NEWSポストセブン / 2012年10月4日 7時0分

 10月2日、肺がんの一種である肺カルチノイドのため亡くなった流通ジャーナリストの金子哲雄さん(享年41)。女性セブンの隔週連載「『女性セブン』を読めばニッポンと経済が見える」では、9月27日号の「樹木希林 転医治療で『乳がんが消えた!』」という記事を足がかりに最先端医療に言及している。

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 9月上旬の男性週刊誌に、作家のなかにし礼さんが陽子線治療によって、がんを克服した記事が載り、話題を呼びました。それからわずか3日後に発売された女性セブンに、この樹木希林さんの記事が載ったわけです。樹木さんも陽子線治療で乳がんを克服していたというレポートでした。

 一部の人たちの間に、この医師、この療法なら治る確率が高いという情報が流れ、それをもとに患者が動いていることを、読者に強く印象づけたと思います。

 陽子線をはじめとした最先端治療は、場合によっては数百万円という高額の自由診療になります。保険に、がん特約や先端医療特約をオプションでつけても、最先端治療費のすべてをまかなうことはできません。特約を付けているかたは、この点、注意してくださいね。

 もうひとつ、この記事は大事なことを示唆しています。樹木さんは鹿児島の民間の病院で治療されました。優秀なドクターは東京だけに集中しているわけではないのです。大病院で優秀な医師が最先端医療によって、標準的治療以外で実績をあげると、周囲から圧力が加わり、独立して開業せざるを得ない。

 しかも薬が入手しにくくなるといった妨害を受けるために、首都圏を避けて地方に開業するケースが多いといわれています。がんとの闘いは情報戦になってきました。いかによいドクターを全国から探し出せるかにかかっています。がんに限りませんが、生き残るには情報力が必要な時代です。

 情報収集には、もちろんネットを使いますが、ネット上の情報はレストラン情報と同様、玉石混淆です。より信頼できる情報をどう集めるか。最近、週刊誌や夕刊紙がよく取り上げるようになってきた最先端治療情報は要注目だと思います。

 やはり、患者の体験談のみならず、お金をかけて客観的に取材している記事は、信用度が違います。

※女性セブン2012年10月18日号



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