田中圭、西島秀俊らイケメンがシチューや鍋CMに起用続く理由

NEWSポストセブン / 2019年10月25日 16時0分

田中圭も「うめ~!」と声を上げた

 イケメンたちは”あったか料理”がよく似合う。今シーズン、シチューや鍋のCMにイケメン俳優が相次いで起用されているのだ。その理由とは? コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

 * * *
 秋深し。テレビの世界もすっかり秋冬仕様になっているが、今シーズンに目立つのは、「あったか料理CM」で二枚目俳優たちが激突していることだ。

 たとえば、シチュー。エスビーの「濃いシチュー」シリーズのキャラクターは、西島秀俊。雪が降る中、山小屋に薪を抱えて入ろうとすると、「ラクレットチーズ」と「純生クリーム」ふたつの商品を手にした後輩(伊藤淳史)に、「人生は選択の連続だと思うんです」とどっちの味がいいかと迫られる。

 一方、ハウス食品の「北海道シチュー」は、山小屋にいる松坂桃李のところに荷物を持った彼女が「来ちゃった」とやってくる。一瞬、「なんで」と戸惑う(そりゃそうだ)桃李だが、「食べよか」とあたたかいシチューをふるまうのである。濃いシチューが男同士で人生を語れば、北海道シチューはラブストーリー仕立てでアピール。西島はドラマ『きのう何食べた?』で料理が得意なイメージができて一歩リードかと思ったが、松坂にはユーミンのBGMという強力な助っ人がいてシーンを盛り上げる。どちらも山小屋が舞台というのも面白い。夏のカレーは海。冬のシチューは山小屋なのである。

 また、鍋関係も熱い。元気がいいのがエバラ食品「プチッと鍋」の瀬戸康史。「ちっちゃいのがポンと出てきて鍋になる~」と「1プチっと一人前」を合言葉に、手のひらにおさまるポーション容器から鍋の素を入れ、ひとりキムチ鍋をぐつぐつやったり、3人集まって3プチっとしてまたぐつぐつ。ミツカン「旬発見!キムチ鍋つゆ」は、高橋一生が鮭を使ってキムチ鍋を作って、妻や子供たちと堪能する。「鮭の甘みがきわだつ」とうれしそうだ。

 さらに味の素「鍋キューブ」では、パーカを羽織った田中圭が「濃厚白湯」「うま辛キムチ」を手に「うわ、どっちだ。迷うなコレ」と言いつつ、両方をフーフーパクパクして「ダブルうめ~!」と叫んでいる。

 これらのCMを観てつくづく感じるのは、「日本人は誰かが美味しく食べる姿を観るのが好き」ということだ。日本のテレビは、とにかく何かを食べている場面が多い。ドラマでは登場人物の食事シーンが欠かせないし、情報番組やお散歩番組では各地名物のグルメを紹介、夕方のニュースでもデパ地下の裏側やらB級グルメなどを特集する。

 食レポという言葉もすっかり定着した。これほど食の場面が増えた理由は、殺伐した話も多い中で、「美味しい」というもっとも身近で共感を呼ぶ幸せをテレビに映し出せるからだろう。

 商品のイメージアップと購買に直結するCMでは、その幸せな顔をいい男たちが見せる。解放感のある夏はアイスのCMなどでアイドルも走り回るが、冬場に自宅でじっくり味わうあったか料理CMは、おとな世代が担当する。家族や仲間がいるのもポイントだ。愛され男たちが「うめ~」と喜んだり、「ハイ、食べてみて」と鍋を差し出す姿を観る季節。令和最初の冬は、そんなイメージになったのである。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング