注文から90秒で焼き上げる早出しピザ 宅配27年の歴史に挑戦

NEWSポストセブン / 2012年10月10日 7時0分

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90秒の早出しピザが人気。マルゲリータは350円 

 注文したら、最短90秒でアツアツのマルゲリータが完成。その値段、350円。「早い&安い」が売りのファストフードタイプのピザ店「ナポリス ピッツア&カフェ」が話題だ。運営する遠藤商事は4月に直営1号店を東京・渋谷神南にオープン、その後、自由が丘、下北沢にフランチャイズチェーンを出店した。1年間で100店舗を目指す予定だという。

 これまで、ピザにはファストフード形式の専門店はなかった。なぜナポリスはそれができたのか。第一に、独自機器の導入にある。ナポリスのピザは低価格とはいえ、注文を受けてから生地をのばし、具をトッピングして、窯で焼き上げるという本格派だが、技術がなくとも生地を伸ばせるマシンや、3枚同時に焼くことのできるピザ窯を設置し、人件費を抑える仕組みを構築。早さと安さの両立を実現した。もう一つは、ファストフードとして楽しめるピザを用意したことにある。

 あるフードコンサルタントは、ファストフードとして受け入れられるには、“常食”や“個食”がポイントになると語る。

「ピザというと今まで、チーズや具がどっさり、豪華だけど脂っこくて、1枚が数名分というというタイプが多かった。特別食とまでいなかくとも、日常食ではなかったんですね。ですが、ナポリスの350円マルゲリータはシンプルで、モチっとしていて、日本人好みの味。安いし、大きさ的にも一人で食べられる。これなら気軽に、定期的に食べたいと思う人が増えるのではないでしょうか」

 日本のピザの歴史を辿ると、宅配ピザの上陸は1985年、ドミノ・ピザの1号店である恵比寿点のオープンだった。以後、宅配店は全国に広がり、イタリアンレストランの隆盛とともにピザが一般的になっていく。そのため、ピザといえば価格帯は2000円~3000円程度、主にパーティやイベントなどで、数人でシェアして食べるというスタイルが主流になった。これに対してナポリスは、直径約25センチ、比較的シンプルな味のピザを打ち出している。

 従来の常識を翻すべく新たな市場に挑むナポリスの今後について、前出のフードコンサルタントはこう分析する。

「拡大のために、客単価を上げていきたいところです。そのためには、高価格帯のピザやサイドメニューを注文してもらいたい。重要になってくるのは、注文が多くなりやすい夜の顧客でしょう。ナポリスはアルコールを充実させて、夜のお客さんを増やそうとしているようですね」

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