安田成美、宮沢りえ、八千草薫 女優の「怒りの降板事件簿」

NEWSポストセブン / 2019年11月20日 16時0分

安田成美は撮影途中で降板した(時事通信フォト)

 来春スタートの朝ドラ『エール』の脚本家の降板が11月5日、NHKから発表された。この脚本家は、『離婚弁護士』『コード・ブルー』(いずれもフジテレビ系)、木村拓哉主演の『アイムホーム』(テレビ朝日系)などのヒットドラマを手がけてきた林宏司氏。

 NHKは「制作上の都合」としか発表していないが、内情を知るテレビ関係者がこう証言する。

「降板の原因は、林氏と演出家の関係がこじれたためだと聞いています。この演出家は、過去に有名映画を複数作監督してきたヒットメーカーで、実績があるだけに林氏の脚本に意見を付けることも多く、納得できない林氏が9月のクランクインを前に降りてしまった。

 林氏の降板後、台本はこの演出家に加え、新たに2名の脚本家を迎えて執筆し直しているそうです」(NHK広報局に聞くと「制作過程の詳細は回答を控えさせていただきます」とのこと)

 近年は平均視聴率20%超の好調が続き、次作にも期待が高まるなか、クランクイン前にすでに降りていたという。「異例の事態」と報じられているが、芸能史を振り返れば、ドラマで世を騒がせた「降板劇」は多い。

 朝ドラをめぐる降板劇も今回が初めてではない。1994年放送の『春よ、来い』では、ヒロイン役の安田成美が撮影途中で降板するという、朝ドラ史上に残る事件が起きた。

 同作は橋田壽賀子氏が自身の半生を元に書き下ろした自伝的作品で、安田をヒロインにと強く希望したのも橋田氏だった。

「しかし、安田は橋田の脚本に難色を示すシーンが多かったそうです。この作品は第二次大戦中の話が大半を占めますが、主人公・春希やその家族の境遇に安田が共感できず、撮影が止まることもあったといいます」(当時を知るテレビ関係者)

 1995年2月、物語が佳境を迎えた最中に安田の降板が発表された。ヒロイン役を引き継いだのは、『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)に出演する“橋田ファミリー”の中田喜子だった。

 NHKは安田の降板について、「肉体的、精神的な疲労による体調不良」としたが、安田が沈黙を守り続けたことで、真相はいまだ不明。橋田氏は『女性自身』(1995年3月7日号)のインタビューで、「彼女には拒否反応があったのでしょう。世代の違いなどもあって、そのギャップが埋められなかった」と述べている。

 同じ1995年には、映画界でも世間を驚かせる降板事件が起きた。宮尾登美子氏の同名ベストセラー小説を映画化した『藏』で、宮沢りえがキャスト発表後に降りてしまったのである。

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