日本大使館前で1400回もデモをする韓国はいかに無礼か

NEWSポストセブン / 2019年12月11日 11時0分

井沢元彦氏が日韓問題を斬る

 2019年、日韓関係は荒れに荒れた。昨年末のレーダー照射問題に始まり、徴用工裁判問題、ホワイト国除外、そしてGSOMIAの破棄通告──対立の火花は連鎖し、増幅した。土壇場でGSOMIA終了は回避されたものの、交渉経緯を巡って韓国が日本の姿勢を批判するなど、雪解けの気配は見えない。作家・井沢元彦氏による『逆説の日本史』特別編。独立を記念する光復節でにぎわう韓国・ソウルを2019年8月に改めて訪れ、「反日の正体」をさらに深く取材したレポートよりお届けする。

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 戦後の日韓関係は最悪の状態だという。確かにそうかもしれない。その現況についてさまざまな報道や分析がなされているが、一般の日本人の反応としてはなぜこんなにこじれたのかよくわからない、というのが本音ではないだろうか。その理由を私が要約するとすれば、日本人はあまりにも韓国の実態を知らない、ということだろう。

 ちょうど『逆説の日本史』が朝鮮半島をめぐっての日本とロシアの対決つまり日露戦争に向かうところであり、その戦争の原因は日露両国のどちらが朝鮮半島を「取る」かにあり、結果的に日本が勝ち韓国併合への道が開かれた。

 そのため私は、まず韓国の状況を自分の目で確かめようと思った。そこで10数年ぶりに韓国を訪れることにした。

 日本を発ったのは2019年8月14日。日本の終戦記念日、韓国では独立を記念する「光復節」の前日であった。羽田空港からのフライトは約3時間弱、機内食をとったと思ったらあっという間にソウルの金浦空港に着いた。時差も無いからあまり海外に来たという感じがしない。改めて韓国は日本の隣国なんだと実感した。入国後ただちに日本大使館前に向かった。この日はちょうど水曜日、日本大使館前で慰安婦問題についての抗議集会が開かれていたからだ。

 集会というよりデモと言ったほうがいいかもしれないが、現地は当日カンカン照りの猛暑だったにもかかわらず、数えきれないほどの老若男女(主催者側発表では約2万人)が集まり気勢を上げていた。中高年以上には懐かしい(?)、あの学生運動の「シュプレヒコール」を聞いたような気がした。若い人には説明が必要だが、マイクを使いながら張り裂けんばかりの大声でスローガンを叫んで繰り返すことだ。

 その場にいると耳が痛くなる。だが不思議なもので、参加者はそれを唱えているうちに独特の「法悦」状態になって興奮し一体感が増す。ひょっとしたら、この「文化」も1960年代の日本から輸出されたものかもしれない。とにかく現場は大変な熱気であった。繰り返し叫ばれているのは「日本は謝罪しろ」「謝罪しろ」「謝罪しろ」ということだ。つまり日本政府は慰安婦問題で未だに謝罪していないというのが、少なくとも集まった民衆(2万人は現場の広さから見て不可能な数字だと思うが、数千人は確実にいた)の共通の認識なのである。

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