批評家気取りで「オワコン」 素人が思考停止してるケース多い

NEWSポストセブン / 2012年10月28日 16時0分

 人気のあった商品やサービスがもう魅力がない(=終わってる)ことを「オワコン」と呼ぶ。作家で人材コンサルタントの常見陽平氏は「なんでもオワコンと決めつけるな」とラジオの世界を紹介する。

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 皆さんは「オワコン」という言葉はご存知でしょうか? ネットスラングで「終わってるコンテンツ」の略だそうです。「○○監督の作品なんてもうオワコンだ」「○○って著者はオワコンだ」みたいな、作品、作者の評価に使われることもあれば、「会社という仕組み自体がオワコン」「資本主義経済自体がオワコン」みたいにその制度や仕組み、分野そのものの評価に使われることもあります。

 はっきり言いますが、私、この「オワコン」という言葉と、それを使う人が苦手なのですよね。素人の批評家気取りにカチンとくる部分も正直ありますが、それ以上に物事を決めつけていて、可能性を見出さない姿勢に思考停止っぷりを感じます。目立つためにこの言葉を使っているのではないかと感じることさえあります。何でもオワコンと決めつけてしまうのであれば。

 極論、70億人中30億人が飢えている地球という星自体がオワコンになってしまうわけじゃないですか。なんでも「オワコン」と言ってしまうと、希望もへったくれも無くなってしまいます。そして、「オワコン」と言われそうなものが、試行錯誤しつつも、しぶとく残っている事実にも注目したいです。

 例えば、私が注目しているのは「ラジオ」です。ラジオはそれこそ、テレビが出た頃や、ネットが出た頃からずっと今風の言い方で言うならば「オワコン化するのでは」と思われてきました。現役学生と話していると、そもそもラジオを触ったことがないという人までいます。実際、ラジオの広告収入は2005年にネットに抜かれていますし、景気と連動しつつ上がったり下がったりしつつも、基本、減少トレンドです。とはいえ、毎年激減しているかというと、微減傾向が続いている状態です。

 そのラジオですが、最近、リスナーとして聴いていても、たまに出演しても、明らかに昔より面白くなっていると感じます。まさにネットとの連動です。収録の様子をUstreamなどで同時配信。Twitterなどのソーシャルメディアでリスナーからの反応はリアルタイムで把握できます。以前から「はがき職人」という言葉があったように、昔は番組にはリスナーからはがきが届いたわけですが、現在はメールがどんどん届きます。聞き逃しても、また自分の住んでいる地域で配信されていなくても、Podcastでアーカイブを聴くことも可能です。最近ではラジオを持っていなくても、Radiko.jpというサイトを使って、ネット経由で聴くことができます。放送の予告やこぼれ話は番組ブログで読むことができます。

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