コメダ珈琲店 ドトール、スタバと一線画す非セルフ型で攻勢

NEWSポストセブン / 2012年10月28日 7時0分

 名古屋の喫茶店チェーン・コメダ珈琲店が、ドトールコーヒーやスターバックスコーヒーの“2強”の牙城を崩そうと出店ラッシュをかけている。

 コメダといえば、500円前後でボリューム満点のフードメニューを楽しめることで人気。焼きたてのデニッシュの上にソフトクリームとたっぷりのシロップがかけられた「シロノワール」は定番メニューだ。名古屋の人にとってはすっかり定着しているが、このコメダが全国へ拡大をしようと動きを強めている。

 現在、460店舗を展開するコメダ。愛知県内では264店、岐阜県内に29店舗、三重県内に28店舗、静岡県内に21店舗と、東海地方に約7割の店が集中している。それが、東海地方の外に相次いで出店しているのだ。今年2月に群馬・伊勢崎市に、8月には山梨・富士吉田市に。東京でも、6月に三軒茶屋、7月に荻窪、10月には新大久保にオープンした。

「ここ1年で、東海地方以外に50店近くも出店しています。4~5年以内には総店舗数を1000店舗まで拡大しようという狙いのようです。ドトールコーヒー、スターバックスコーヒーのような全国展開を視野に入れています」(業界関係者)

 現在、業界1位のドトールが全国に1113店、2位のスタバが955店で、1000店舗までコメダが展開すれば、3強入りを果たすことになるが、それが実現できるのか?

「コメダは、喫茶店というよりもファミレスに近い。ドトールやスタバと違って、ゆったりできる喫茶店感覚と、食事ができるファミレスのいいとこどりをしていると言えます」と話すのはフードジャーナリストのはんつ遠藤さん。

 スタバ、ドトールといえば、カウンターで商品を注文して客が自分で受け取るセルフサービスの形態。サンマルクカフェ、タリーズコーヒーなど喫茶店チェーンの主流はすべてこのスタイル。しかし、コメダはこれとは一線を画す非セルフ型だ。自由に読める雑誌や新聞が店内に置かれており、席はテーブルごとに仕切りがありソファでゆったり滞在できるのが特徴だ。

「1時間以上滞在する人も多く、回転率の高さを重視する都心ではなく、郊外に出店しているのも特徴です。都心に多いドトールやスタバとは競合しません」(前出・はんつ遠藤さん)

 しかも、コメダは開店から午前11時まではドリンクを注文すると追加料金なしでトースト、ゆで卵が付くというモーニングサービスがウリ。ボリューム満点のメニューなどの名古屋スタイルは他県で受けいれられるのか?

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