横綱・白鵬、一代年寄どころか年寄株を継承できない可能性

NEWSポストセブン / 2020年1月23日 7時0分

引退後も協会に残りたい白鵬だが…(写真/共同通信社)

 圧倒的な強さで相手を下し、批判に耳を貸す様子のなかった横綱・白鵬。しかし、白鵬が願っていると言われる東京五輪開会式での土俵入りを花道に引退し、功績著しい横綱のみに認められる「一代年寄」の野望にも暗雲が立ち込めているという意見もある。『週刊ポスト』前号で、大相撲に造詣が深い漫画家・やくみつる氏は、白鵬が立ち合いで相手と呼吸を合わせようとせず、自分の呼吸でなければ“待った”を繰り返していることを理由に「一代年寄どころか、年寄株すら継がせてよいのかというレベル」と厳しく評した。

 実は、ここにきて「白鵬が年寄株を継承できない可能性がある」(協会関係者)と囁かれるようにまでなってきた。

 一代年寄とならない場合、引退後も協会に残るためには、105ある年寄株のいずれかを継承しなくてはならない。しかし、“継げる株がない”という状況が生じるかもしれないのだ。

「2014年に協会が公益法人となるに伴って、高額での売買が問題となっていた年寄株は協会管理のかたちとなった。ただ、誰が継ぐかは前所有者の意思が反映される。

 本来、白鵬の師匠である62歳の宮城野親方(元前頭・竹葉山)が、65歳の定年時に自分の株を継がせるのが筋。ところが、宮城野親方が定年後も、再雇用制度を使って70歳まで協会に残るという話が浮上している。横綱は引退時に年寄株を所有していなくても、5年間は力士名のまま親方として協会に残れる特例があるが、5年を過ぎても株がなければその時点で廃業です」(同前)

 そうした話が浮上する理由の一つに、場所前に起きた宮城野部屋の“ケンカ騒動”がある。1月4日、報道陣の前での稽古中、石浦(前頭10)と宝香鵬(幕下16)が殴り合いを繰り広げたのだ。

「宝香鵬にダメ押しされた石浦が腹を立てて膝蹴りし、握りこぶしでの殴り合いになってしまった。宮城野親方が注意してもケンカが続き、白鵬が間に入ってやっと収まった。

 実はこの2人は、同じ宮城野部屋所属の力士でも“親方”が違う。宝香鵬は名実ともに宮城野親方の弟子ですが、石浦は白鵬が引退後を見据えてスカウトした内弟子。同学年で入門は宝香鵬が6年早いが、石浦のほうが先に関取になったという点も複雑だし、白鵬は自分の内弟子にばかり熱心にアドバイスするから、“白鵬部屋”の力士のほうが存在感は大きくなる。宮城野部屋の歪な二重構造が明らかになった」(ベテラン記者)

 協会は先に手を出した石浦に報酬減額1か月とけん責、宝香鵬にけん責の処分を下した。宮城野親方も報酬減額3か月の処分を受けている。

「ところが、石浦の“師匠”にあたる白鵬にはお咎めなし。これでは宮城野親方に対してあんまりでしょう」(同前)

 引退後も一大勢力を築こうと熱心に内弟子をスカウトしてきた白鵬だが、それが軋轢を生んでいるという指摘だ。

※週刊ポスト2020年1月31日号

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング