フジTV6月に600件超の人事異動「あと10年はダメ」と局内の声

NEWSポストセブン / 2012年11月14日 7時0分

 テレビがますますつまらなくなっている。それもそのはず、現場では、いかにカネをかけずに番組を作るかが最優先なのだ。現場スタッフがテレビ業界の実態を語り合った。

日本テレビ系報道番組ディレクターA:今年のテレビ業界最大のニュースはテレビ朝日が4月クール(4月2日~7月1日)の3か月平均視聴率で初めて4冠王(全日、ゴールデン、プライム、プライム2)を獲ったこと。開局以来初の快挙だった。

フジテレビ系ドラマ番組プロデューサーB:昨年、フジテレビは年間視聴率3冠を8年ぶりに日本テレビに奪われ、今年はまさかのテレビ朝日にも抜かれて3位。おかげで6月には600件を超える人事異動が行なわれ、秋の改編では打ち切られる番組が続出した。局内でもあと10年はダメかなという声が出ています。

テレビ朝日系バラエティー番組プロデューサーC:うちだって大変ですよ。開局以来初の年間視聴率1位を目指してムチが入りっ放し。秋から年末に向けて3時間特番をバンバン打っていく方針です。今年逃せば無理でしょうからね。

フジB:たしかに番組制作がうまくいったというだけではなくて、フィギュアスケートやW杯アジア最終予選などのスポーツ中継が当たったのが大きかったよね。宝くじに当たったようなもの。

日テレA:とはいえ、テレビ朝日はカネをかけずに数字を稼ぐのがうまい。夕方に再放送している水谷豊主演のドラマ『相棒』が主婦層に人気で、そこでチャンネルを合わせるとそのまま夕方のニュースの時間帯に突入しているとウチでは分析している。

フジB:視聴率は朝6時から深夜0時までが対象となる。ゴールデンに新作ドラマで10%稼ぐのも、夕方に再放送で10%稼ぐのも同じですからね。

テレ朝C:再放送だけでなく、『相棒』は成宮寛貴を加えて新シリーズが始まった。ウチは守りに入っているので現行番組の継続が基本路線となるのも仕方ないが、他局も大幅改編といいながら往年の名番組が復活しているだけじゃないですか。お互い様でもあるけど制作現場のアイディアのなさが目立ちますね。

日テレA:フジは『料理の鉄人』を『アイアンシェフ』に番組名を替えただけだし、日本テレビも最高視聴率31.6%を記録した『マジカル頭脳パワー‼』が『快脳!マジかるハテナ』として復活する。BS-TBSの『それがしりたい~ニッポンおもしろいネ~』は『そこが知りたい』のリメイク。

 たしかにいい企画がないこともあって、バラエティーも焼き直しが目立つが、背景にあるのはテレビ朝日との熾烈な視聴率争い。新番組はホームランもあれば三振もありえる。リスクを避けて過去のヒット番組で視聴率を確保するのが狙い。これでコケたら大変です。

フジB:どれも終わるべくして終わった番組だけに、視聴者もバカじゃないと思うけどね。アイディア不足がここまで来たかという感じ。ただ、ある程度の数字が取れれば、来年以降もリメイク番組が増えるだろうけどね。

※SAPIO2012年12月号



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