SOD創業者の高橋がなり氏「美熟女の良さが分からなかった」

NEWSポストセブン / 2012年11月22日 16時1分

 空前の大ブームとなっている美熟女AV。その誕生秘話について、AV監督の溜池ゴロー氏と、新ジャンルを切り開いたAVメーカー「ソフト・オン・デマンド」の創業者である高橋がなり氏が語り尽くした。

――美熟女AVは、アダルト業界の大潮流になったどころか、美魔女や熟女好き若手芸人など“熟女ブーム”として、一般社会にまで影響を及ぼしています。

高橋:すべては1999年に溜さんが、現夫人の川奈まり子さんの主演で制作した『義母 まり子34歳』から始まっているんですよね。

溜池:あのときソフト・オン・デマンド(SOD)の社長だった、がなりさんにゴーサインを出してもらえなかったらこのブームはなかったかもしれません。

高橋:当時の溜池監督は“美少女単体モノ”をバンバン撮っていた。

溜池:ロリコン系で巨乳でないとAVは売れない――みたいな神話ができていて、熟女ジャンルは完全にキワモノ扱いでしたからね。

高橋:実際、くたびれたオバハンやシワだらけのババアを、思いっきり汚い映像と演出で作品にしちゃってた。あれじゃセールスに結びつくわけがない。

溜池:かつての熟女作品は、監督の目線が高すぎました。熟女のエロさを引きだすどころか、グロさを追求しているかのように思えた。僕はそんな状況にかなり不満を抱いていたんですが、来る仕事は100%が美少女モノ。ロリコンと対極の趣味の僕にとっては苦痛でもありました。

高橋:だからオレが「溜池監督、好きなものをつくっていいよ」って声をかけたら眼を輝かせていたんだ。

溜池:これが最初で最後のチャンス。失敗したら引退する決意でした。

高橋:当時はSODのAVがガンガン売れていたし、3本のうち1本くらいはダメなのがあってもいいかって感じでした。

溜池:全裸シリーズ(※1)が大ヒットする一方で、『地上20メートル空中ファック』なんて世紀の大コケ作品もありましたもんね。

高橋:その話はしない約束だろ(爆笑)。オレは、既存の大メーカーがこぞってNG出してた分野に挑みたいという溜池監督の姿勢を買ったんですよ。だから、キャスティングから制作費まで一切を任せることにしたんです。その分、責任も感じてもらえるだろうし。でも正直いって、オレ自身が美熟女のどこがいいのか、よくわかんなかったんだよね。

溜池:……がなりさんが全然期待してないのは伝わってきました。

高橋:だけど『義母~』のプレビューを観て、溜池監督はすごい作品を撮ったなと思った。だって最初の30分、まったく裸やセックスの場面が出てこないんだもん(笑い)。延々と川奈さんが演じる、いやらしき年上の女の寝姿やお掃除する様子、それにわき毛を処理するシーンが続くわけですよ。これは熟女フェチでしか演出できない映像。監督がよろこんで作っている作品は、必ずユーザーにも伝わります。商業的な意味でも成功を確信しましたね。

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