石井明美『CHA-CHA-CHA』 気恥ずかしさから冒頭歌詞変えた

NEWSポストセブン / 2020年6月9日 16時5分

昨年はイベントなどで180回ほど『CHA-CHA-CHA』を歌唱した

 マンガ『美味しんぼ』のヒットで「究極」が流行語になった1986年、明石家さんま主演のドラマ『男女7人夏物語』が放送され最高視聴率31%超を記録した。同時に、新人歌手だった石井明美のデビュー曲『CHA-CHA-CHA』も大ヒット。石井は一躍、時の人となった。デビューに至るまで、なぜクールなイメージだったのかについて、石井が語った。

 * * *
 最初、歌詞は全て日本語で、イントロの台詞も「ベイビー、デートしようぜ」から始まっていました。気恥ずかしいので、レコーディングで作詞家の今野雄二さんに「英語を入れてはダメですか?」とお願いしたら、快く変えてくれたんです。レコーディング中にディレクターと仲の良かった、つのだ☆ひろさんが顔を出してくださり、アドリブでイントロのコーラスを吹き込んでくれました。

 その頃、所属する事務所の新人2人に、明石家さんまさんの『男女7人夏物語』(TBS系)の主題歌、中山美穂さんの『夏・体験物語』(TBS系)の挿入歌の依頼がありました。芸人さんの主演ドラマは未知数だと、事務所は『男女7人』のほうにイチオシではない私を選んだそうです。

 もともと、美容師に憧れていました。六本木のカラオケスナックでバイトしていた時、事務所が1年以上も誘い続けてくれて、1曲だけ出すことに。売れなかったら引退する約束でした。親に内緒だったので、レコードジャケットは横顔ですっぴん。キャンペーンもしていません。ドラマ効果で売れていき、『ザ・ベストテン』(TBS系)にランクインし、初めてテレビで歌ったんです。

“芸能人は雲の上の存在だから、イメージが大切”と教えられ、クールな印象を醸し出すような取材の練習もしたんですよ。でも好きな食べ物を訊かれ、「キャベツの芯」「焼酎」と答えてしまい、雑誌を読むと「サラダ」「カクテル」に変わっていたことも。うまく対応できないので、なるべく喋らない方向性になりました(笑い)。同じ事務所の中森明菜さんに誘っていただいて六本木で会食し、明菜さんキープのブランデーを飲んで酔っ払ったのもよい思い出です。

 ヒット曲に巡り合えるなんて本当に幸運なこと。今も、歌い方もアレンジも変えず、当時のまま歌っています。

●いしい・あけみ/1965年、千葉県生まれ。1986年8月14日発売のデビュー曲『CHA-CHA-CHA』はオリコン年間1位に輝き、翌年のセンバツ高校野球の入場行進曲に採用された。昨年、イベントなどで同曲を180回ほど歌唱した。

【1986年の出来事】
チャールズ皇太子とダイアナ妃来日/フライデー襲撃事件/テレクラが流行/「ドラゴンクエスト」発売/「写ルンです」発売/『男女7人夏物語』『あぶない刑事』放送開始

※週刊ポスト2020年6月12・19日号

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング