元共産党議員 与党復帰睨み総裁選に出た安倍氏は世渡り上手

NEWSポストセブン / 2012年11月26日 7時0分

 電撃解散に新党乱立、連日報じられる選挙サプライズ。だが、政治を知り尽くした村上正邦氏(元自民党参院議員)、平野貞夫氏(元民主党参院議員)、筆坂秀世氏(元共産党参院議員)は呆れ果てていた。3人が「こんなの政治といえるか、選挙といえるか!」とばかりに緊急鼎談する。

 * * *
平野:野田(佳彦)首相の党首討論での解散宣言は大きな話題になり、野田首相の評価は上がっている。しかし、私にいわせれば、議員定数が違憲状態のまま、民自公3党だけで解散を決めたというのは、“狂気の談合テロ解散”ですよ。定数是正の約束をしたからといって、是正しないまま総選挙をやるわけで、それで選ばれた議員が法律を作っても違憲になりかねない。日本で120年続く議会政治におけるもっとも重大な事件です。

村上:最高裁は違憲にして違法状態だと。もはや立法府じゃなく脱法府だ(笑い)。

筆坂:まあ、そうはいっても政治というのは生き物で、現実に向き合わなければいけないからね。私は野田首相と安倍(晋三)さんのあの論戦はすこぶる面白かったな。野田首相の完勝で、大したもんだと見直した。

村上:それに比べて、だらしなかったのが安倍さん。仮にも総理経験者なんだから、予想外の展開でも咄嗟に判断して反撃すべきなのに、動揺してうろたえていた。腹が据わってない。やっぱり二世議員だなと。

平野:いや、二世じゃなくて、三世、三世(笑い)。

村上:ああ、そうか。どっちにしてもお坊ちゃんだな。安倍さんは病気で政権を放り出した後、新薬のおかげで助けられたといっているが、薬で健康を維持するなんて以前に、命を投げ出してでも国のために、という奉仕の気持ちがないとダメ。彼にはその覚悟がない。

筆坂:安倍さんは首相を投げ出したことにけじめをつけなかったのが一番の問題。もう一つ気に入らないのは、自民党が下野したときに総裁選に出なかったこと。一番大変な野党のときに手を挙げず、与党に返り咲きそうになったら急に総裁選に出て総理になろうなんて世渡りがうますぎる。

【鼎談参加者】
●むらかみ・まさくに:1932年生まれ。1980年に参議院議員初当選。自民党国対委員長、労働大臣、参議院自民党幹事長、参議院議員会長を歴任した。

●ひらの・さだお:1935年生まれ。衆議院事務局に務めた後、1992年に参議院議員初当選。自民党、新進党、自由党、民主党を渡り歩いた。

●ふでさか・ひでよ:1948年生まれ。日本共産党入党後、1995年に参議院議員初当選。党中央委員会常任幹部委員、書記長代行などを務めた。

※週刊ポスト2012年12月7日号



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