O型の比率が高い国ほど自殺率低く殺人率高いという研究結果

NEWSポストセブン / 2012年12月4日 16時1分

 日本人は血液型と性格や相性を、占いのように楽しんでいるが、『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が、脳科学的観点から血液型について解説する。

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 心理学でも血液型による性格占いはいわゆる「バーナム効果」を応用したものにすぎないという批判が以前からあります。「バーナム効果」とは、誰にでも当てはまる性格の記述を、さも自分のために診断された内容のように思い込ませる心理学用語です。

 例えば、「あなたは他人から好かれたい、賞賛してほしいと思っていますが、自己批判する傾向があります」といった“診断結果”を受けた場合、そういわれた多くの人たちが「私ってそうだ。これは当たっている」と思ってしまうものです。この実験は、1948年、心理学者・フォアによってなされました。

 つまり、「血液型占い」はその程度のものですが、「言葉によるプラシーボ効果(思い込みの力が状態を変化させること)」の一種ともいえるので、人生にプラスになることもあるでしょう。

 一方、最近私が注目した論文に、「血液型と性格や知能が多少なりとも関係するのではないか」という科学的なデータや仮説があります。そのひとつに人口と血液型(比率も含む)の関係と自殺率・殺人率の関係を51か国で調べた研究があります。

 結果は、O型の比率が高い国ほど自殺率は低く、殺人率は高いというものでした。ただし、血液型以外の多様な要因を充分に調べていないなど問題もあるので、「O型の人は自殺する傾向が低い」とか「O型の人は殺人する傾向が高い」などと一概にいうことはまだできません。

 この他にも、知能に関する研究では、「B型の女子(子供)は他の血液型に比べてIQが低く、逆にB型の男子(子供)はIQが高い」という論文が15年ほど前に出ていますが、これも、ある特定の地域の子供を対象に行った研究結果なので、一般化することはできません。

 つまり、血液型と性格との関係は現時点では仮説の域を出ていないといえます。ただ、血液型は脳内神経物質とも関係しているため、脳機能や構造に影響を与える可能性はあります。脳に影響があるなら、個々の性格にも血液型は関係するかもしれません。ですから今後、血液型と性格について、脳科学の視点から注目(実証)される日が来るかもしれません…。

※女性セブン2012年12月13日号



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