柴門ふみ氏、芸能人の不倫に過剰反応する人の心理を分析する

NEWSポストセブン / 2020年7月23日 16時5分

漫画『恋する母たち』作者の柴門ふみさん

『女性セブン』で連載されている、柴門ふみさんの漫画『恋する母たち』が、次号で最終回を迎える。さらに、今秋の続ドラマ化も決定した。

 母として女として惑いながら生きている“恋する母”たちを描いた“恋母”こと『恋する母たち』。登場するのは、夫・慎吾に不倫され、不倫相手の夫だった斉木と恋に落ちる「杏」、エリート弁護士を夫に持ちセレブ妻として暮らしながら落語家・丸太郎に惹かれる「まり」、専業主夫の夫・シゲオと息子がいても12才年下の部下・赤坂と情欲的な恋を楽しむ「優子」という、タイプの違う3人の母たち。この3人を通して、柴門さんが描きたかったものは何なのか? 話を聞いた。

「でも、夫婦のことは夫婦にしかわからないというのも真実です。芸能人が不倫をしたとき、特に女性だと大バッシングに遭いますが他人は審判すべきことじゃないと思っています」(柴門さん・以下同)

 報道に触れた一般人が執拗なまでに非難するのも最近の傾向だ。なぜ人はまったく知りもしない芸能人の不倫に過剰反応してしまうのか、こう分析する。

「不倫が大きなニュースになるのはやっぱりまだタブー視されているからでしょうね。昔はアイドルの恋愛も御法度でタブー事項でしたが、いまはそんなこと全然なくて、そうなるとアイドルの熱愛、結婚なんて誰も興味ないじゃないですか(笑い)。人はやっぱり興味があるから叩くし、非難する。そこには女性ならではの嫉妬もあるかもしれない。だって、不倫相手が無名のホストとかだったら叩く気も起きないでしょう?(笑い)

 自分を律して、きちんと生きている人ほどバッシングするような気もしますね。“私はこんなにいろいろ我慢してるのに”と。コロナ禍で“自粛警察”が話題になりましたが、不倫警察もそれと同じなんだと思います」

 過激に報じられる騒動は、作品にも影響があったのだろうか? 連載開始の前年(2016年)には、ベッキー(36才)の“ゲス不倫”が世間を賑わせた。

「そうですね…ベッキーの“この恋愛は不倫じゃない”というのは興味深かった。みんなそう思うんですよ、そうじゃないのに(笑い)。今井絵理子さん(36才)の“一線は越えてない”も名言でしたね。

“恋母”では結局3人とも恋をしますが、杏とまりは夫に不倫をされた側でもあります。最近でも、アンジャッシュ・渡部(建)さんが大変なことをしでかしたけど、妻としては東出(昌大)さんの方がイヤですね。会見でどっちが好きか答えられないなんて。そういう意味で、私がこの作品でいちばんイヤな男性は実は慎吾なんです。

 つかみどころがなくて、誰にでもやさしくして本気にさせてしまう。怖いですね。繁樹はもう渡部さんと一緒で、そこに愛情なんかなくて自分の欲求を満たすだけだから。もちろんイヤだけど、仕方ないやつなんですよ(笑い)」

【プロフィール】
漫画家・柴門ふみ/1957年徳島県生まれ。1979年デビュー。代表作に『東京ラブストーリー』『同・級・生』『あすなろ白書』(いずれも小学館)など。数々の名作はドラマ化も多数。『老いては夫を従え』(小学館)などエッセイにもファンは多い。

※女性セブン2020年7月30日・8月6日号

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