小芝風花の活躍から目が離せない 注目は「振り回され芸」?

NEWSポストセブン / 2020年8月4日 16時5分

民放ドラマ初主演を果たしている小芝風花

 女優・小芝風花(23)が8月1日にスタートした『妖怪シェアハウス』(テレビ朝日系)で民放連ドラ初主演を果たしている。注目は小芝の「振り回され芸」だという。コラムニストのペリー荻野さんが解説する。

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 昨年、このコラムで「振り回される瀬戸康史」について書いた。そのころ、瀬戸は朝ドラ『まんぷく』では、変わり者の発明家萬平(長谷川博己)に振り回され、土曜時代劇『幕末グルメ ブシメシ!2』では、殿様(草刈正雄)の衣服係なのに料理で難題を解決しろと命令されて振り回され、Eテレ『グレーテルのかまど』では、姿を見せない姉と古いかま(声・木村緑子)に振り回されつつスイーツ作りにいそしむ。2月25日にはこの3番組がすべて放送され、「振り回され瀬戸康史記念日」となる勢いであった。

 そんな中、「振り回され女優」としてメキメキと頭角を現しているのが、小芝風花である。

 小芝は2017年の深夜ドラマ『マッサージ探偵ジョー』で突然、容疑者全員をマッサージし、使った筋肉を判別して真犯人を突き止めるという気弱探偵ジョー(中丸雄一)の助手となり、女子高生やらキャバ嬢姿で奔走。

 このときは振り回されてるんだか、振り回しているんだかわからなかったが、昨年、連続ドラマ初主演となったNHK『トクサツガガガ』では、特撮ドラマの隠れオタクのOL役で、ぐっといい味を出した。自らの趣味を隠したいがために焦ったりごまかしたり、ドタバタの日々。自分で自分に振り回される姿は、笑えるのに、ちょっと切ない。多くの共感を呼んだ。

 続く『美食探偵 明智五郎』では、変人探偵(中村倫也)に勝手に「小林一号」と助手にされ、運転手替わりにこき使われ、殺人鬼(小池栄子)に首に注射をブスリとされる!?

 さんざんな目に遭ってきたが、ついにその「振り回され芸」が全開となる日が来た。民放連ドラ初主演作『妖怪シェアハウス』だ。

 小芝は、男に捨てられ、失業して行き倒れになった主人公・澪役。たまたま助けてくれた伊和(松本まりか)の家は、妖怪たちが暮らすシェアハウスだった。伊和は『四谷怪談』で有名な幽霊お岩さんで、料理好きのおかっぱのおばさん座敷童(池谷のぶえ)、大きな頭をカラフルなターバンで包んだスーツおじさんぬらりひょん(大倉孝二)、徳利酒で顔を真っ赤にしている角が生えた酒呑童子(毎熊克哉)と出会う。一話では、澪に金を貢がせ、騙した男に伊和の怒りが爆発、「呪い殺す」と言い出す。

 男に泣かされ、空腹でひっくり返り、妖怪たちに驚いて絶叫、白目をむく。小芝風花、振り回され芸全開だ。だが、肝心なのは、妖怪たちに助けられながらも、最終的には澪自身が決着をつけようと頑張ること。

 一話でも貢いだ金の請求書を見た男が、再び騙そうと甘い言葉ですり寄っても、澪はその頭をスリッパでひっぱたき、「魂磨いて出直しな!!」と言い放つ。

 振り回されて、誰かの周りをくるくる回るんじゃなく、自分自身で回れることに気づくヒロイン。それはまるでフィギュアスケートのような…って、小芝がデビュー前、大会で受賞歴のある有望なフィギュア選手で、16歳の時にはドラマ『スケート靴の約束』で本田望結とともに出演していたことに結び付けてみました。本人は振り回させるタイプではないと私はにらんでいる。どこまでも「振り回され芸」。プロの技だ。

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