韓国タマネギ女 朴槿恵政権への不正追及が大ブーメランに

NEWSポストセブン / 2020年9月29日 16時5分

剥いても剥いても疑惑がタマネギのように現れる秋美愛(チュミエ)法相(EPA=時事)

 韓国・文在寅政権にとって「法相」は鬼門のようだ。秋美愛(チュミエ)法相に息子の兵役中の特別待遇、政府支援の制度を使った就職先の斡旋、娘の留学ビザの早期発給に圧力をかける──など複数の疑惑が浮上。9月13日には検察が息子を事情聴取する事態になった。

 文政権では、前法相の曹国(チョグク)氏に息子の不正入試などの疑惑が次々と発覚し、剥いても剥いても疑惑が出てくることから「タマネギ男」と批判された。昨年10月に辞任した曹氏の後任に抜擢されたのが秋氏だが、同様の“身内びいき”疑惑が露呈し、多くの国民から「次は“タマネギ女”か!」との嘆息が漏れた。

 元朝日新聞ソウル特派員の前川惠司氏が語る。

「秋氏は過去、何度も他人の兵役不正を厳しく追及した人物です。2002年の大統領選では、当選した盧武鉉・元大統領を応援し、対立候補の息子に兵役拒否の疑惑が持ち上がった際、批判の急先鋒として『しっかりと捜査をしないのか』『国政調査しろ』などと発言。

 他にも、朴槿恵政権時代の秘書官の息子や、朴槿恵弾劾後の大統領代行の兵役不正疑惑も徹底的に追及した。この過去が国民の怒りを増幅させ、“大ブーメラン”となって自分へはね返っています」

 秋氏の疑惑は、文政権の“アキレス腱”にもなりかねない。

「曹氏のスキャンダルでは、本人の辞任によって批判の幕引きが図られました。同じ醜聞を繰り返しただけに国民の怒りは頂点に達しているが、文政権はコロナ禍を理由に大規模集会を禁止し、反政権運動を抑え込もうとしている。今回も辞任で強引に事を終わらせようとするのではないか」(同前)

 タマネギの剥きすぎで、文大統領は涙目か。

※週刊ポスト2020年10月9日号

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