アンチエイジングに有効な乗馬療法 ローマ時代も活用された

NEWSポストセブン / 2012年12月19日 7時0分

 白澤卓二氏は1958年生まれ。順天堂大学大学院医学研究科・加齢制御医学講座教授。アンチエイジングの第一人者として著書やテレビ出演も多い白澤氏が、アンチエイジングに効果的な「乗馬療法」について解説する。

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「アンチエイジングキャンプ」を企画するために、岩手県の遠野市を訪れた。遠野は、柳田國男の『遠野物語』のもととなった町であり、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」で有名な田舎町だが、「馬の里」としても知られている。この地で「乗馬療法」による癒しとアンチエイジングの取り組みができればと考えたのである。

 乗馬療法は馬に乗ってバランスを取ることで、腰痛予防やバランス感覚の改善が期待される療法で、筋肉強化や足腰のトレーニング、正しい姿勢の保持などに効果があるとされる。

 乗馬は馬にまたがるので下肢の内転筋が鍛えられるだけでなく、腰の動きや背骨を支えている体幹筋のトレーニングにも最適だ。腰まわりの筋肉が強化されると、腰部への負担が減り、腰痛予防に効果的である。

 しかも背骨がまっすぐになって姿勢が良くなるので、猫背の予防になる。また、下半身の筋力が強化されることにより歩行能力がアップして動作が機敏になり、転倒予防にも役立つことが期待できる。

 乗馬療法は、古くはローマ時代から負傷した兵士のリハビリプログラムとして利用されてきた。18世紀にはヨーロッパで、身体機能の活性化を目的に身体障害者のリハビリテーションに使われるようになった。日本でも障害のある子供の教育に導入されたり、理学療法に取り入れられたりしている。

※週刊ポスト2012年12月21・28日号



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