8割の人が遭遇する「中年の危機」 こじらせないためには?

NEWSポストセブン / 2020年10月29日 16時5分

【5】体を鍛える

 中年期に筋肉をつけることは、高齢期を元気に生きるために大切だが、今を生き生きと過ごすためにも役立っている。筋肉を鍛えると、チャレンジングホルモンのテストステロンが分泌されるからだ。

 筋トレなんて面倒だと思っていたが、その頃、スクワットや腕立て伏せなどの運動を始めた。体を動かすことで、心の落ち込みなども解消してくれた。

 ミッドライフクライシスは、誰にでも起こり得る。長生きの時代、成人後期を過ぎて70代になっても、遭遇すると考えておいたほうがいい。

 でも、同時にそんなに怖がる必要はないと思う。人生はそうそう一発逆転のミラクルなんて起こらないけれど、人生は下り坂からが勝負なのだと思う。

 部長になれなくても、レジェンドと呼ばれるような課長になればいいし、生きる目的が見えなくなったら、他人のために力を尽くしたらいい。そんなふうに、自分を再定義するチャンスが巡ってきたと思って、ミッドライフクライシスを肯定的に迎えうちたいものだ。

【プロフィール】
鎌田實(かまた・みのる)/1948年生まれ。東京医科歯科大学医学部卒業後、長野県の諏訪中央病院に赴任。現在同名誉院長。チェルノブイリの子供たちや福島原発事故被災者たちへの医療支援などにも取り組んでいる。著書に、『人間の値打ち』『忖度バカ』など多数。

※週刊ポスト2020年11月6・13日号

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