不倫ドラマの歴史 かつて妻の不貞は「よろめき」と呼ばれた

NEWSポストセブン / 2020年11月12日 11時5分

木村佳乃が出演する不倫をテーマにしたドラマも好調(時事通信フォト)

 不倫に溺れていく3人の母たちの姿を描くドラマ『恋する母たち』(TBS系)が初回視聴率10%を超え、放送後に「金妻(『金曜日の妻たちへ』TBS系、1983年)の再来みたい」「次回が待ちきれない」などと主婦たちの熱狂を呼んでいる。

 原作は『東京ラブストーリー』などを描いた漫画家・紫門ふみ氏。脚本を『セカンドバージン』(NHK、2010年)の大石静氏が担当する“本格派不倫ドラマ”だけに、期待値が高いようだ。

 第1話から、いきなり“道ならぬ恋”の情事の場面が。名門高校に通う息子を持つ木村佳乃(44・石渡杏役)が、夫が駆け落ちした不倫相手の夫・小泉孝太郎(42・斉木巧役)と吸い込まれるようにラブホテルへ。

 第2話ではママ友の仲里依紗(31・蒲原まり役)が、人気落語家の今昔亭丸太郎(阿部サダヲ・50)と濃厚なキスを交わしてしまう。同じく2人のママ友である吉田羊(林優子役)は、部下の若い男性に「あなたの欠点は結婚してることです」と告白される。テレビ解説者の木村隆志氏はこう語る。

「真面目で清純、不倫と縁遠く見える木村佳乃が、小泉孝太郎とラブホテルで体を重ねるとき、『怒りとか悲しみが性欲に変わる瞬間がある』というセリフに、女性の内に秘めた欲情を垣間見るようでドキッとさせられます。

 キャリアウーマンを演じる吉田羊が、年下男に口説かれた後、“女の顔”になっていく様や、夫とのセックスレスに悩まされている仲里依紗がぐいぐい迫る人気落語家に次第にほだされていく様など、今後もそれぞれ趣の違う濃密なラブシーンが期待できそうです」

あの“お嫁さんにしたい女優”が

 これまでにも名だたる女優たちが「背徳の妻」を演じてきた。

 先駆けとなったのは後に大河女優(『竜馬がゆく』1968年、『天と地と』1969年)となる川口敦子(87)。1961年に三島由紀夫原作の『美徳のよろめき』(フジテレビ系)で、不倫相手と官能に目覚めていく上流階級の人妻・倉越節子を演じた。

 まだ「不倫」という言葉がなかった時代。このドラマをきっかけに妻の不貞は「よろめき」と呼ばれるようになる。

「川口さんは整った顔立ちで“清楚で品の良い奥様”そのものだった。そんな彼女が夫以外の男に身を委ねていくなんて……。当時としては“まさかの展開”でしたよ。自分はウブな学生で、毎回、あたふたしながら見てました」(70代男性)

 夫の友人との不倫にショックを受け、自らも背徳の関係に陥る妻・槇田むつ子を演じたのは、『さよならの夏』(日本テレビ系、1976年)の岩下志麻(79)だ。夫の不倫相手の子供の家庭教師に恋心を抱かれ、ついに体を許してしまう岩下。そして友人同士の2つの家庭内で、泥沼の関係が展開していくのだ。

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