山崎育三郎が明かす『エール』裏側 窪田くんは役と正反対

NEWSポストセブン / 2020年11月17日 7時5分

『エール』で注目度がさらにアップした山崎育三郎(撮影/平野哲郎)

 いよいよ大詰めに近づき、視聴率も好調なNHKの連続テレビ小説『エール』。このドラマで歌手・佐藤久志を熱演し、朝から視聴者のハートを鷲掴みにしているのが、山崎育三郎(34才)だ。

 ミュージカルで培ったその歌声を存分に生かし、魅力たっぷりに久志を演じる山崎は、この役を通じて何を感じたのか──。

 劇中では、窪田正孝演じる古山裕一、中村蒼演じる村野鉄男、山崎が演じる久志の3人は、“福島三羽ガラス”と呼ばれ、とても仲がいい。しかしその仲の良さは劇中だけでないという。山崎が明かす。

「窪田くんと蒼くんの実際の性格は、役柄とは正反対です。どちらかといえば、窪田くんが男っぽくて、蒼くんはおとなしい。ぼくもその点でいえば、久志と正反対(笑い)。

 彼らは本番のギリギリまでそのままなのですが、本番の声がかかると、すっと裕一と鉄男になる。ぼくは、久志を演じると決めたときから、現場では常に久志でいるので、どんなことを投げかけられても久志としてこたえています」(山崎・以下同)

 せりふなど、自らアイディアを出すこともある。

「基本は現場で生まれたものを大切にしています。動きながら生まれたアイディアをリハーサルで監督に見てもらって、修正していく感じです。

 役者って、実は現場に入るまでにいろいろやることがあるんです。台本を覚えたり、歌の練習をしたり、寝るギリギリまで準備をして現場に向かいます。だけど、準備の段階で『こうしよう』と思っても、実際に相手がどう演技をするかわからないので、できるだけ自由な気持ちで撮影に臨むようにしています」

 山崎のアイディアが採用されたシーンはいくつもあるが、その1つに、視聴者に彼の存在を印象付けた、久志の初登場シーンがある。

「久志は窓辺に座って登場したのですが、それは、ぼくが本番で勝手に座ったのが、採用されたんです。台本では『後ろに立っている』とだけ書かれていたのですが、もっと美しくいたいなと思ってね。台本も大切にしつつ、この方が印象的だなと思ったら、提案するようにしています」

 ミュージックティーチャーこと御手洗清太郎(古川雄大)とのシーンもほぼアドリブだ。

「雄大は、ミュージカル界の後輩でもありますし、ずっと一緒に舞台で演じてきているので、彼がどういうふうに動くか、言わなくてもわかるんです。初めて会うシーンでは、ぼくが勝手に発声練習をしながらターンをしつつ自己紹介をしたのですが、彼もそれに乗ってくれて、いいシーンになりました(と、満足そうにうなずく)。昔から舞台で共演してきた仲間の存在は大きいですね」

 現場では久志になり切り、積極的にアイディアも出すが、現場を離れれば、意外にも役のことは考えないという。

◇山崎育三郎
1986年1月18日生まれ。東京都出身。2007年ミュージカル『レ・ミゼラブル』のマリウス役に抜擢され、注目を浴びる。2015年『下町ロケット』(TBS系)に出演し、テレビドラマの世界にも進出。連続テレビ小説『エール』の佐藤久志役で朝ドラ初出演。ドラマの共演をきっかけに生まれた森山直太朗(44才)作詞作曲のシングル『君に伝えたいこと』が12月2日リリースに。

取材・文/廉屋友美乃

※女性セブン2020年11月26日号

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