お笑い界をリードする千鳥「クセがすごい」はなぜウケたのか

NEWSポストセブン / 2020年11月25日 16時5分

お笑い界のカリスマに(時事通信フォト)

“第七世代”が台頭するなか、今後のお笑い界を牽引する人物とは──。その最有力候補として名前が挙がっているのが、ノブと大悟のお笑いコンビ・千鳥である。

 ニュースサイト『サイゾーウーマン』が11月2日から8日にかけて実施した「今後のお笑い界をリードしていきそうな芸人」に関する世論調査アンケートでは、千鳥が見事に第1位を獲得した。好感度ナンバーワンで知られるサンドウィッチマンや、“第七世代”として人気のEXITらを抑えての結果である。千鳥に投票したファンからは「後輩たちがついていく人望やカリスマ性がある」「今この二人を超える面白さを持った人はいない」といったコメントが寄せられている。

 確かに、近年の千鳥は“飛ぶ鳥を落とす勢い”と言える。冠番組だけ眺めてみても、『テレビ千鳥』(テレビ朝日系)や『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(フジテレビ系)、『いろはに千鳥』(テレビ埼玉)、『千鳥のロコスタ』(GYAO!)など数多い。その他に、彼らがMCを務める『相席食堂』(朝日放送テレビ)や『チャンスの時間』(ABEMA)などのバラエティ番組も人気だ。

 今年に入ってからは、千鳥・ノブが司会を務めるクイズ番組『クイズ!THE違和感』(TBS系)も4月にスタート。さらに10月からは、新たな冠番組『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ系)も放送が始まっている。

 ところで千鳥といえば、新番組のタイトルにも採用されている「クセがすごい」というフレーズが有名だ。強い違和感があるものごとにツッコむ際に使われるのだが、あらためて考えてみると、どんな意味なのかはよくわからないかもしれない。

 もともとコンビを結成して間もない頃に、ネタ作りをしていたらたまたま生まれたフレーズだったという。大悟がものすごく“音痴”な歌を披露したため、ノブが「クセがすごいわ」とツッコんだのである。

 それからしばらく経った後、バラエティ番組『アメトーーク!』(テレビ朝日系)でこのフレーズを披露したら一気にブレーク。2016年末に放送された同番組の流行語大賞で第1位に輝くとともに、2018年上半期の『JC・JK流行語大賞』(コトバ部門)でも第4位に選出された。

 なぜ「クセがすごい」はここまでウケたのだろうか。お笑い評論家のラリー遠田氏はその理由を次のように解説する。

「ノブさんのツッコミの特徴は大きく分けて2つあります。1つは『◯◯じゃ』『◯◯せい』といった岡山弁混じりのフレーズを粘り気のある言い方で発すること。もう1つは『クセがすごい』のように、独特の表現や例えを駆使することです。

『クセがすごい』が面白いのは、それ自体がノブさんの考えた新しいフレーズであるにもかかわらず、何となくそのニュアンスが伝わって納得感があるからでしょう。『実はよくわからないけど何となくわかるかもと思わせる』という絶妙なところを突いてくるのが魅力的なのです」

 コンビ結成から今年でちょうど20周年を迎えた千鳥。岡山弁混じりの独特の表現でファンを笑いの渦に巻き込み続ける彼らは、お笑い界をどんな方向に持っていってくれるのだろうか。

●取材・文/細田成嗣(HEW)

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