口をきかないまま20年 中島みゆきと松任谷由実の本当の仲

NEWSポストセブン / 2020年12月3日 7時5分

 フォークシンガーの松山千春(64才)も、彼女たちの声を評していたことがあるという。

「どちらの声にも色気がある、と。ただ、やはり中島さんは“陰”で、わびさびを感じさせる日本人に訴えかける色気。対照的にユーミンは“陽”で欧米の色気だと語っていたのが印象的でした」(前出・音楽ジャーナリスト)

 何もかもが正反対の2人。陰の女王・中島には『時代』という大ヒット曲がある。ただ、その時代という言葉がふさわしいのは陽の女王・ユーミンだと、音楽評論家の富澤一誠さんは言う。

「ユーミンは、時代の波をキャッチしてうまく乗りこなせる。時代のサーファーです。どんな波が来ようと、いつも即座に自分をその波に合わせられるんです」

 ユーミン自身も、そのことを強く自覚してきたようだ。バブル期の1987年、ヒット曲『SWEET DREAMS』をリリースしたユーミンは、ラジオでこう語っている。

《私に合わない時代になってしまうってことは、ポップスとか音楽自体が全部だめになることだって思う》

 私こそが時代、私こそが音楽と言い切るユーミン。その自信から、“自分が売れなくなることは銀行が潰れるようなことだ”とも豪語していた。

「当時、中島さんの方はというと、ある種の低迷期にあえいでいました。その彼女について、ユーミンは、“踏ん張る時期に来ていると思うの。粘ろうとしているわけでしょう。どういう粘りを見せるか興味がある”と、高みの見物とも取られかねない強気な発言をして、周囲を驚かせたことがありました。直接会わなくても常に意識している存在なんだと思いました」(前出・レコード会社関係者)

 そしてバブルが崩壊し、世間には、長い“陰”が落ちる。そのなか、陰の女王は1994年に『空と君のあいだに』を、2000年にはNHK『プロジェクトX~挑戦者たち~』の主題歌『地上の星』を歌い、大ヒットを記録する。ユーミンの“期待”に応えるかのようなV字回復を見せた。

 再び現代。ユーミンはコロナ禍でも勢いは止まらず、来年、全国ツアーを開催すると発表した。一方の中島は今年をもって「全国ツアーは最後」と区切りをつけた。ユーミンが中島について久しぶりに触れたのは、そんなタイミングだった。

「中居さんの番組には当然台本があるでしょう。ユーミン側から中島さんを語りたいと提案したのかもしれません。いずれにせよ、いまだにユーミンは彼女を強く意識していることがうかがえます」(前出・レコード会社関係者)

 最後のラジオ共演から今日まで約20年が経つ。その間に起きたことを2人で笑いながら“そんな時代もあったね”と、いつか話せる日が来るのだろうか。

※女性セブン2020年12月17日号

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