【ドル円週間見通し】米財政協議と雇用統計を見極める展開に

NEWSポストセブン / 2012年12月23日 16時0分

 投資情報会社・フィスコ(担当・小瀬正毅氏)が、2012年12月24日~2013年1月4日のドル・円相場の見通しを解説する。

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 今週・来週のドル・円は、2012年内は、米国の財政協議を見極め、2013年は1月4日の米国12月の雇用統計を見極める展開となる。ドル・円は、日本要因では、安倍政権のリフレ政策への期待感、日本の貿易赤字の長期化懸念などから、底堅い展開が予想される。米国要因では、財政の崖が回避できなかった場合は、ドル売り、12月の雇用統計が悪化した場合もドル売りとなる。

【米国の「財政の崖」協議】
 オバマ米政権と共和党指導者の間で、年末までの決着を目指して「財政の崖」に関する協議が行われており、財政の崖が回避できた場合はドル買い、難航した場合、回避できなかった場合は、ドル売りとなる。

【米国12月雇用統計】(1月4日)
 米国の12月の雇用統計では、失業率が7%台なのか、非農業部門雇用者数が失業率の低下となる15-20万人程度なのかを見極める展開となる。

【安倍政権のリフレ政策】
 日本銀行金融政策決定会合では、安倍政権が標榜しているリフレ政策により、「物価上昇率目標+2.0%」が導入される可能性が高まっている。補正予算により10兆円規模の財政出動が予想されていることで、円安トレンドが予想される。

【仕組債の円買いヘッジポジション】
 ドル・円相場は、2011年は75円台から85円台、2012年は76円台から84円台で推移して来た。もし85円を上抜けた場合、85円から95円でのレンジに移行する可能性が高まることで、円買いヘッジポジションを構築している仕組債による大規模な巻き戻し、ドル買い・円売りが予想される。

【5年物リスクリバーサル】
 オプション市場で、5年物のリスクリバーサルが初めて円プットオーバーに転換しており、中長期的なドル高・円安トレンドへの転換が予想されている。リスクリバーサルは、日米の貿易不均衡、すなわち、米国の貿易赤字、日本の貿易黒字を受けたドル安・円高トレンドを反映したものだった。米国の貿易赤字は、シェールガス革命により赤字の減少が見込まれており、日本は日中関係悪化などから貿易赤字の長期化が見込まれている。

【テクニカル分析】
 ドル・円は、75円32銭を頭とする「逆ヘッド&ショルダーズ」が完成しており、目
標値92円50銭処が点灯している。

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