山崎賢人ドラマを世界的ヒットに導いた「エモい演技」

NEWSポストセブン / 2021年1月2日 16時5分

 少女漫画原作が続いたときは“ドS王子”のような役が多く、『このまま女子の萌え要員となるのか?』と思っていましたが、むしろ熱血ヒーロー的な男臭い役の方が、彼には合っていたようです。

 やはり少年漫画を原作とする『今際の国のアリス』では、家でゲームばかりしていたニートのアリスを演じています。やさぐれてオタクっぽい序盤から、ウサギを守って戦うヒーローとなる終盤まで、山崎さんがこれまで演じてきた役の集大成になっています。特に第3話に大きなターニングポイントがあるのですが、そこでのエモーショナルな演技が素晴らしかったです」(小田慶子氏)

 さらに小田氏は、山崎自身のキャラクターが演技に反映されることがあると指摘する。

「山崎さん本人のキャラクターとしては、長年の友人である菅田将暉さんや、『キングダム』で共演した吉沢亮さんから、その天然ぶりを指摘されています。『あさイチ』に生出演したときは、慌てるあまりNHKなのに「CM!(CMにしてください)」と言ってしまうなど、かなり“自由”な人。しかし、そこが逆に役者らしいというか、ポテンシャルとなって、役柄にハマったとき、見る人の予想を上回る演技になるのではないでしょうか」(小田氏)

 小田氏は、そんな山崎を「スター」と評する。

「ドラマ『陸王』(TBS系、2017年)で父親役だった役所広司さんや、『グッド・ドクター』(フジテレビ系、2018年)の上野樹里さんのような芝居巧者と組むと、演技がぐっと良くなるので、正統派の人間ドラマにもどんどん出てほしいですね。

 山崎さんは、スポーツ選手に例えるなら、フィギュアスケーターのような人。毎回、『今年はこのプログラムに挑戦するの? 難易度高すぎだよ』と驚かせてくれます。どのプログラムでも再現度高く完璧になりきるというより、挑戦をした彼の姿に、見る人は感動し拍手を贈る。一言で言うなら、スターなのだと思います」(小田氏)

 さっそくシーズン2の制作も発表され、『今際の国のアリス』は、「ついに日本のドラマが世界で評価される時が来たか」と注目されている。本作をきっかけに“スター”山崎賢人は世界へと羽ばたいていくか。

◆取材・文/原田イチボ(HEW)

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