菅野「出戻り」のタナボタで、ついに巨人復帰を果たした桑田真澄の「特命」
NEWSポストセブン / 2021年1月14日 16時5分
菅野智之のメジャー挑戦はあっけなく空振りに終わり、巨人残留が決まった。巨人ファンと原辰徳・監督にとっては、心強いエースの存在はなによりの吉報だが、スポーツ紙各紙がそれ以上に大きく報じたのが、かつてのエース・桑田真澄氏のコーチ就任だった。投手チーフコーチ補佐という聞きなれない肩書だが、これは菅野への配慮だと見られている。
巨人担当記者が語る。
「桑田コーチの就任は、菅野のケアのためでしょう。夢だったメジャー挑戦が不成立になり、1年間テンションを維持するための特任コーチだと見られています」
桑田コーチは会見で菅野について、「今年1年、ジャイアンツでプレーすることが決まりましたので、ジャイアンツのために頑張ってほしい。メジャーのマウンドはすばらしいものがある。それを経験することでさらに飛躍できる」と、今季の奮起とメジャー挑戦を応援する立場を表明している。菅野にとってはうれしいメッセージだろうし、実際にメジャー挑戦の先輩でもある桑田コーチから話を聞いたり指導を受けたりできることは、今季を「無駄な1年」と感じないために重要なファクターになりそうだ。
「菅野にしても、“メジャーに行きます”と宣言しておいて出戻りするのは居心地が悪い。ある意味、桑田コーチは居心地が悪い出戻り組の先輩でもある。桑田コーチが再び巨人のユニフォームを着られたということは、自分も引退後に面倒みてもらえると考えるでしょう。桑田コーチにしても、菅野の出戻りがなければ、このタイミングでの復帰はなかったのではないか」(前出記者)
桑田コーチは、2006年シーズン中に自ら退団を発表し、メジャー挑戦を表明した過去がある。当時も原監督で、フロントも首脳陣も困惑したとされる。それ以来、ずっと古巣からは冷遇されてきた。大功労者で大スター、指導者としても一流になれると見られていた桑田氏が、その後一度も巨人のユニフォームを着なかったのは、この一件があったからというのが球界の通説だ。だからこそ、その経緯を知るスポーツ紙も「桑田巨人復帰」をあれだけ大きく報じたのだろう。
2018年オフに高橋由伸・監督が事実上解任され、原監督が政権を引き継いだ際、新しいコーチ陣の布陣が物議をかもしたことがある。投手総合コーチに、コーチ経験のない宮本和知氏が起用されたが、ファンの間では、「なぜ宮本コーチ?」という疑問の声もあった。桑田氏や、同じ世代でエースだった槙原寛己氏などが「より適任ではないか?」と見られたからである。当時、NEWSポストセブンの記事では、野球担当記者のこんなコメントを掲載している。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
原監督からも密命!? 巨人・桑田コーチの最初の仕事は「主力選手を強制禁煙」か
NEWSポストセブン / 2021年1月23日 7時5分
-
《桑田巨人復帰の真相》“キングメーカー”原辰徳がけん制した「次期監督気どりのオレ様」とは?
文春オンライン / 2021年1月16日 17時0分
-
桑田真澄コーチが恩師・藤田元司から受け継いだもの
ニッポン放送 NEWS ONLINE / 2021年1月15日 18時50分
-
巨人「桑田氏入閣」仰天人事の真相と波紋 監督自ら就任要請で“ポスト原”さらに大混乱
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年1月13日 11時10分
-
巨人・桑田真澄氏が“15年ぶり”入閣、背番号「73」に決定 「嬉しいの一言に尽きる」
Full-Count / 2021年1月12日 16時20分
ランキング
-
1弟子・正代が優勝争いの最中 時津風親方の5夜連続「雀荘通い」写真
文春オンライン / 2021年1月27日 11時23分
-
2楽天先発3本柱にプラス田中将大なら... 驚異の「538勝ローテーション」完成
J-CASTニュース / 2021年1月27日 18時28分
-
3カビの生えた肉を…元琴貫鐵の母が語る佐渡ヶ嶽部屋への不信
WEB女性自身 / 2021年1月28日 11時0分
-
4ボロボロの菅野智之は神奈川県大会決勝で10失点 甲子園には届かなかった【秦真司 間近に見た「名将」の真実】
日刊ゲンダイDIGITAL / 2021年1月28日 9時26分
-
5時津風親方解雇も 初場所中に雀荘、風俗、密会デート…また協会ガイドライン違反
スポニチアネックス / 2021年1月28日 5時31分