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「禁断愛」描く作品が人々を魅了する理由 炎上しやすい時代も影響

NEWSポストセブン / 2021年2月12日 16時5分

東出昌大と唐田えりかの不倫は世間の大バッシングを呼んだ(写真/時事通信社)

 いつの時代も世の人々を虜にするのが、“禁断愛”を描く作品だ。古くは『ロミオとジュリエット』、そして『冬のソナタ』を経たいま、『愛の不時着』が大ブームとなっている。では、どうして「禁断の愛」に惹かれてしまうのか? 作家・川奈まり子さんはこう話す。

「恋愛は隕石に当たるようなもの。避けられるものじゃないけれど、実際には、禁断愛というドラマチックな愛に溺れることなく、多くの人は平凡な恋愛を経て結婚生活を送っています。誰も不時着してこないし、その辺に太宰治は歩いてない。平凡でつまらない日常が前提にあるからこそ、禁断愛の物語が輝くのだと思います」

 時代の移り変わりによって、いまは“御法度”と呼ばれる恋愛に社会の目が厳しくなったと言うのは、漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さん。

「いまは芸能人が不倫をするだけで炎上したりバッシングを受ける時代。他人の目が厳しくなっていて、一般人でもネットやSNSで拡散されたりと、禁断の愛に身を投じにくい世の中になっていると思います。周囲を翻弄する激しい恋愛はリスキーすぎてハマることができないけれど、映画やドラマなどでなら疑似体験ができるから人気があるのではないでしょうか」

 たとえば、昨年1月に発覚した東出昌大(33才)と唐田えりか(23才)との不倫騒動のケース。謝罪会見で「(妻の)杏(34才)と唐田のどちらが好きか?」と問われた東出は「妻を傷つけることになるのでお答えできません」と答え、大バッシングを受けた。その後、唐田は出演ドラマを自粛降板。東出は杏と同年8月に離婚した。

 禁断の愛はすべてを失い、犠牲を伴う。かつて身を焦がした初々しい思い出を振り返ってみることも大切だ。

【プロフィール】
川奈まり子(かわな・まりこ)/作家。東京生まれ。女子美術大学短期大学部グラフィックデザイン教室卒業。『東京をんな語り』(KADOKAWA・2月25日発売)では、「坂田山心中」についても言及している。

辛酸なめ子(しんさん・なめこ)/漫画家、コラムニスト。東京生まれ、埼玉育ち。武蔵野美術大学短期大学部デザイン科グラフィックデザイン専攻卒業。『女子校礼讃』(中公新書ラクレ)が好評発売中。

取材・文/加藤みのり

※女性セブン2021年2月18・25日号

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