中学受験で驚愕 倍率115倍の新設校出現、YOASOBI出身校が受験率100%達成など
NEWSポストセブン / 2021年2月21日 7時5分
首都圏の中学入試は、新型コロナに伴う追加入試を除けばほぼ終了した。今年はコロナ禍にもかかわらず、トンデモ倍率となった学校や、出願者全員が受験し合格者全員が入学手続きをした学校など、いくつものサプライズが見られた。安田教育研究所代表の安田理氏が、偏差値からは測れない2021年中学入試の話題校を振り返る。
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「倍率115倍」──。実際の入学試験でこんな倍率になるなんて信じられないと思われるでしょうが、これは今年、広尾学園小石川中学校の2月4日の第5回入試の本科コースで起こった現象です。
名目倍率115倍、実質倍率19倍のワケ
広尾学園小石川といってもご存じない方がほとんどだと思います。以前あった村田女子という学校が、共学校として再開したもので、実質的には新設校です。校名から分かる通り、人気校である広尾学園の姉妹校としてスタートしました。
広尾学園と同様な教育が受けられるとして、初年度にもかかわらず総出願者数(すべての入試回の出願者数の合計)は3210名にも達しました。
総募集人員は90名という小規模にもかかわらず6回も入試を行うというスタイルを採ったものですから、2月4日の第5回入試の本科(一般的なコース)の募集人員はわずか5名でした。そこへ578名が出願したので、名目倍率(出願者数÷募集人員=115倍)となったわけです。
ただ、後半入試(東京の場合は2月1日から入試がスタート)だったため、それまでに合格していた受験生は受験せず、実際に受けに来たのは265名でした。これでも2月4日の受験者数としては極めて多い数です。
一方、合格発表数も、中学入試では何校も併願するので他校に抜けることを見越して多く発表します。この入試では14名発表しました。その結果、実質倍率(受験者数÷合格発表数)は19倍となりました。
このように名目倍率と実質倍率とではこんなにも開きがあるのです。とはいえ、19人に1人しか受からないのです。今年の入試ではこんな“非情な”現象も見られたのです。
日本一入試が多い学校の「プレゼン入試」とは
中学入試というと、主として2科(国語・算数)か4科(2科に加え理科・社会)で筆記試験が行われることはご承知だと思います。近年はそれに加えて英語1教科入試、算数1教科入試のほか教科型でない入試も増えています。
それにしても驚くのは、1校で10種類もの入試を行った学校があったことです。それは宝仙学園中学校共学部理数インターです。この学校は「日本一入試の種類が多い」と自負しています。どんなものがあるのか以下に挙げてみましょう。
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