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高校野球大好き芸人が熱弁! 名門校も倒せるセンバツの伏兵

NEWSポストセブン / 2021年3月19日 7時5分

注目の大崎高校と、名将・清水監督

 2年ぶりの開催となるセンバツ高校野球に出場する32校の選手たちを見渡して、高校野球大好き芸人・かみじょうたけし氏は「大豊作の年」だと評した。全国各地から有望な中学生をスカウトしてくる強豪私立だけでなく、“ダークホース”とみられる地方高校にも、聖地を沸かす能力を秘めた選手たちがいるという。甲子園に旋風を巻き起こす期待を込めて、注目校の魅力をかみじょう氏が解説していく(学年は新年度のもの)。

 * * *

 選抜出場校の中で、僕が気になってしかたがない学校がありました。それは、長崎県西海市の人口わずか5000人の島である大島にある、大崎高校です。西海市にある学校としては、春夏を通じて初めての甲子園だそうです。
 
 実は2月の最終日曜日に、大島まで足を運んできました。清水央彦監督は、清峰高校(長崎)でコーチ、部長を務めた高校野球界で知る人ぞ知る指導者です。清峰が2006年春に準優勝した時のメンバーで、今はピンでお笑い芸人をやっている「いけ団地」という後輩がいましてね。彼から恩師である清水監督の厳しさと、暖かい人柄は聞いておったんですけど、実際にお目にかかってその通りの方でした。
 
 大崎高校が練習の拠点とする大島総合運動公園(若人の森)野球場を訪れると、ちょうどシートノックをやっていました。清水監督は、丁寧にひとつひとつのプレーを確認しながら、褒めることは稀で、ミスしてしまった選手には厳しい檄を飛ばす。しかし、清水監督が最も恐ろしく映るのは、ミスした選手に何も言わない時です。無言。ただただ呆れてしまって、怒る気力も出ない時です。
 
 とにかくミスを避ける野球が徹底されていて、反対に相手のミスには乗じていく──そういうチームカラーであることが練習を見ていても伝わってきました。丸太を持って走るインターバル走や、船具屋でしか手に入らない、船を停留する時に使う極太の縄を使った縄跳びなど、清峰時代から選手に課すトレーニングメニューは過酷の一言です。
 
 選手たちのもともとの能力は、決して高いとはいえないと思うんです。そんな選手たちに対し、ゼロから体力をつけさせることに注力し、基礎的な守りを徹底的に叩き込んで、高校野球を終える3年生の夏には一人前の野球人に育て上げる。しっかりとした育成のプログラムがあるんやと思いますね。

 ピッチャーと鉄壁の二遊間を中心としたディフェンスに重点を置いているチームにあって、エースの坂本安司(あんじ)投手(3年)が注目してもらいたい球児です。東浜巨(沖縄尚学‐亜細亜大‐現・福岡ソフトバンク)と田村伊知郎(報徳学園-立教大-埼玉西武)、根尾昂(大阪桐蔭。現・中日)を足して3で割ったような、とにかく面構えの良い選手なんですわ。
 
 秋までの直球の最速は139キロということですが、ブルペンを横から見ていると、とても重たそうなボールで、もっと速く見える。冬の地獄のトレーニングを経ていよいよ140キロ台に達しているはずです。
 
 また昨秋の九州大会決勝で、選抜でも大会3日目の第2試合で対戦する福大大濠を相手に完投し、勝利投手となった新2年生の勝本晴彦投手も左の好投手。181センチの身長で、直球と変化球で腕の振りが変わらないプロのスカウトが好むようなタイプです。
 
 島の野球場で練習する大崎は、沖縄県の石垣島から出場し、2006年春夏の甲子園を盛り上げた八重山商工が思い起こさせます。監督のキャラクターはぜんぜん違いますけど(笑)、この小さな島の球児たちがどこまで勝ち進むのか興味深い。
 
 大崎同様に、ダークホースとなる可能性を秘めているのは、昨秋の東京大会を制した東海大菅生ではないでしょうか。同校には本田峻也投手(3年)という左腕がいます。インステップ気味に踏み込んでいく、佐野日大(栃木)時代の田嶋大樹(JR東日本‐現・オリックス)のような独特のフォームで、相手の左打者は背中側からボールがストライクゾーンに飛び込んでくるような感覚に陥るのではないでしょうか。個人的に、大会ナンバーワンの左腕は、本田投手か、北海高校(北海道)の木村大成投手(最速145キロ、秋の公式戦防御率は0.34)ではないかと思っています。

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