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引退の土俵際へ 一代年寄になれない白鵬の最後の望みは、やっぱり「間垣」株

NEWSポストセブン / 2021年5月2日 7時5分

横綱としての実績は文句のつけようがない(時事)

 5月9日に初日を迎える大相撲夏場所は、先場所中に鶴竜が引退したことで、白鵬が2012年9月場所以来の「ひとり横綱」となった。が、その白鵬は、右ひざの手術を受けて今場所を休場。7月場所で進退を懸ける意向を示している。いよいよ引退の瀬戸際にあるわけだが、白鵬が親方として協会に残れるかという問題も大詰めを迎えている。

 番付発表の前週には、「大相撲の継承発展を考える有識者会議」(委員長・山内昌之東大名誉教授)が八角理事長(元横綱・北勝海)に提言書を提出。功績著しい横綱のみが現役時代の四股名で親方になることを認められる「一代年寄」の襲名は白鵬の悲願とされてきたが、提言書はその制度そのものに疑問を呈した。「一代年寄の名乗りを認める根拠が見いだせない」と断じたのである。

「協会は一代年寄の廃止に動いている」(若手親方)とみられており、白鵬が引退後も協会に残るためには、105ある年寄名跡のいずれかを取得しなければならない(元横綱の場合、引退から5年以内に年寄株が取得できなければ廃業となる)。だが、協会内では好き放題に振る舞ってきた白鵬が親方として角界に残ることに批判的な意見も多く、「白鵬に年寄名跡を回す動きがない」(前出の若手親方)とされていた。

 そうしたなか、3月場所直前に報じられたのが、白鵬が「間垣」の株を取得するという情報だった。もともと「間垣」は、元前頭・土佐豊が継承していた株だが、「時津風」を襲名していた元前頭・時津海が1月場所中に雀荘や風俗店への出入りが報じられ、2月に協会を退職。名跡交換が行なわれ、元・土佐豊が「時津風」として部屋を継承したのである。

「元・時津海が退職したことで『間垣』は協会預かりとなっているが、後継者の指名権は元・時津海にあるとみていい。本来なら、同じ時津風部屋の部屋付き親方で、借株のままの状態になっている井筒親方(元関脇・豊ノ島)が『間垣』を継ぎそうなものだが、これを一門外の白鵬が顧問料名目の譲渡金を多く積むなどして獲得に動くのではないかという話が出てきた。

 ただ、白鵬の『間垣』株取得の動きを報じる記事が出ても、真に受けない角界関係者が多かった。それというのも、元・時津海の息子たちの存在があったからです。元・時津海の長男と次男は、5月場所の新弟子検査を受けて時津風部屋から角界デビューすることになっていた。だから、元・時津海としては、時津風部屋の意向に反してまで、年寄株を白鵬に渡すことはできないだろうと考えられていた」(協会関係者)

 そうしたなかで、5月場所を前に関係者を驚かせる出来事が起きた。元・時津海の長男・坂本一博と次男・正真が新弟子検査を経たうえで、時津風部屋ではなく立浪部屋に入門することになったのである。

「これによって元・時津海は、時津風部屋に対して気を使う必要がなくなったと考えられる。白鵬の『間垣』株取得の情報がにわかに真実味を帯びてきた」(後援会関係者)

 もちろん年寄名跡を継承するためには、年寄資格審査委員会で承認を経て、理事会で最終承認を得る必要がある。「このハードルは高いが、協会ナンバー2の尾車親方(元大関・琴風)が来年4月に65歳の定年を迎えるのをはじめ、来年の理事選では執行部のメンバーが大幅に若返ると見込みだ。八角政権も継続できるかわからない」(担当記者)という状況が、白鵬に追い風となる可能性もある。相撲協会と白鵬の“大一番”は、土俵の外で本番を迎えることになる。

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