乳幼児期の再体験 神戸殺傷事件の「少年A」矯正に使われた

NEWSポストセブン / 2013年1月23日 16時0分

「育て直し」という言葉が脚光を浴びている。代表的な例に、「乳幼児の頃」と同様に、叱らず手取り足取り丁寧に接する方法がある。

 この「乳幼児期の再体験」という手法は、あの神戸連続児童殺傷事件の「少年A」の矯正プログラムにも用いられた。
 
 少年Aの場合は「育て直し」を徹底的に行なうために「疑似家族」が用意された。関東医療少年院の院長が「祖父」、男性精神科医が「父親」、女性精神科医が「母親」、そして法務教官らが「兄」となって、少年Aの「疑似家族」を構成。詳細は明らかにされていないが、まさに赤ん坊の状態からの育て直しが行なわれたという。
 
 少年Aのケースは特殊なものであるが、子供が「甘えられる環境」を作ることは非常に重要だ。「子ども家庭教育フォーラム」代表で教育・心理カウンセラーの富田富士也氏も「甘えの重要性」を説く。
 
「甘えられることは、実は大きなコミュニケーション能力です。子供が孤立して自分に自信を持てなくなったとき、それでも誰かに助けを求めようとするには、相手を信じ、甘えるしかない。この“信じる勇気”は、基本的に幼児期の親子関係の中で育まれるものなのです。自分が一番ふがいなく、何もできないときでも両親は自分を守ってくれた。その記憶が自己肯定とコミュニケーション能力へとつながっていくのです」

※週刊ポスト2013年1月25日号



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