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消えない「アジア人差別」に私たちはどう応じてゆけばよいのか

NEWSポストセブン / 2021年7月11日 16時5分

 長編小説『ジャン・クリストフ』(主人公のクリストフはドイツ人)はフランス人とパリの悪口のオンパレードだが作者のロマン・ロランはフランス人でフランスを愛する文豪だった。エミール・ゾラもシャルル・ボードレールそうだった。愛するがゆえの屈折――フランス人、一筋縄ではいかない。ちなみにフランス人の若者が日本のアニメや漫画、ゲーム好きというのはどうなのか、そういった文化は若者世代だけで、まだ浸透していないのか。

「そういう人たちは彼ら(デンベレやグリーズマン)とは真逆の人たち、オタクだね。普通に英語のナーズ(※nerds、スポーツが苦手で社交性に欠ける人たち)で通じるよ。ジャポニズムはフランスの一部に熱心なファンがいるけど、あくまで一部だね。真に受けて、いい年した大人がアニメの話なんかしないほうがいいかな。他国に対するリスペクトって本音のところはないからね、なんでもフランスが一番、遊びは別ってだけ」

謝ると死んじゃう

 なんでもフランスが一番、これは筆者も聞き及んだころがある。中華思想のようなものだが、実際に強大な中国と比べて滑稽に見えてしまう。近隣諸国からも評判が悪い。しかし今回は言い訳に終始するデンベレはともかくグリーズマンは謝った。

「いや、日本人には謝ってないでしょう。繰り返すけど謝ってるように見えても日本人の謝るとは違うよ。絶対に不利になるようなことはしないし、真正面に捉えない」

 グリーズマンはバルセロナFCのメインスポンサー、楽天の三木谷浩史会長に直接謝罪した。楽天がクラブに正式抗議したことを受けての謝罪だが、日本人に対しても「日本の友人たちを怒らせたなら申し訳ない」と非を認めているわけではない、ということか。それにしても、謝ると死んじゃう病気なのだろうか。先生は筆者の言葉に笑った。

「そうだね、謝ると死んじゃう。精神の死って意味ではそうかな、それにやっぱり東洋人は下だよね。これは間違いない。もう理屈じゃなくて通念上、東洋人は猿で下」

 スポンサーの三木谷会長には謝るが、日本の友人たちは怒らせた「なら」申し訳ないわけで、やっぱり日本人そのものには謝っていない。そもそも当のスタッフに対する謝罪もなってない。猿に謝るのはフランス人のプライドが許さないということか。

「日本人は大人しいし、英語圏で発言する人も少ないから好き放題言われる。昔はもっと酷かった」

 白人社会のカラードに対する差別は今に始まったことではないが、先生によればフランスなどまだマシで、東欧の旧共産圏の白人国家は近寄らないほうがいいと言い切る。確かに、サッカーの話で言えば旧ユーゴスラビアのセルビアでは浅野拓磨選手が給料未払いの上に脅された。クロアチアの浦田樹選手はウクライナでの経験を踏まえ「正直言って、話が通じないレベル」と言っている。かつては中村祐輝選手がスロバキアで人種差別的行為を繰り返されて生活ができなくなり帰国した。

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