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12億円超の役員報酬もらうソニー社長 トップとそれ以外で格差が広がったワケ

NEWSポストセブン / 2021年7月12日 7時5分

日本人トップの役員報酬となった吉田憲一郎・ソニーグループ社長(時事通信フォト)

 6月末までに3月決算の上場企業の有価証券報告書が提出された。2010年3月期決算から、報酬1億円以上の役員の個別情報開示が義務付けられて以降、年々1億円プレーヤーが増え続けている。上位10人(東京商工リサーチ調べ)を順に挙げると、以下のようになっている。

(1)サイモン・シガーズ(ソフトバンクグループ=SBG取締役)/18億8200万円
(2)クリストフ・ウェバー(武田薬品工業社長)/18億7400万円
(3)マルセロ・クラウレ(SBG副社長)/17億9500万円
(4)ディディエ・ルロワ(トヨタ自動車副社長)/14億5100万円
(5)吉田憲一郎(ソニーグループ社長)/12億5300万円
(6)ラジーブ・ミスラ(SBG副社長)/9億2100万円
(7)ロナルド・フィッシャー(SBG取締役)/9億1700万円
(8)アンドリュー・プランプ(武田薬品工業取締役)/9億1100万円
(9)河合利樹(東京エレクトロン社長)/9億200万円
(10)金川千尋(信越化学工業会長)/7億3100万円

トップ10に4人も入るソフトバンク

 SBGから4人が入っているが、4兆9879億円という、日本企業として史上最高の最終利益に連動したからというわけではない。約1兆円の最終赤字を出した昨年でさえ、3人がランクインしている。

 これは優秀な経営者には糸目をつけないという孫正義社長の方針に基づくもの。当の孫氏はちょうど1億円で、これは社外役員を除く全取締役8人の中で最も少ないが、毎年SBGの配当だけで200億円近くを受け取っているため、役員報酬にそれほどの意味はなく、報酬と配当の合計では、毎年トップに立ち続けている。

ソニーの社長報酬が高額になった経緯

 この上位10人のうち、昨年もトップ10に入っていたのは6人。その中で唯一の日本人が、吉田・ソニーG社長だ。昨年は10億1500万円で10位、そして今年は2億円以上増えて、日本人最上位の5位となった。

 吉田氏が社長に就任したのは2018年。就任初年度で過去最高の純利益を出し、前3月期は2期ぶりに最高益を更新、純利益1兆円企業の仲間入りをした。それに伴い、業績連動報酬が増えたことで吉田氏のランクも大きく上がった。

 ソニーGは社長報酬が高くなったのは2005年にハワード・ストリンガー氏がCEOに就任してからだ。

 それまでのソニー(当時の社名)は、子会社のソニー・ピクチャーズ(米)のトップなどに対して高い報酬を払いながら、日本国内にいる本社役員の報酬はそれほど高くなかった。ところが、本体に外国人トップが誕生したことで一気に変わった。ストリンガー氏にしてみれば、世界企業ソニーのトップなら、欧米のグローバル企業のトップと同様の報酬を得ることがむしろ当然だった。

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