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敵にも悲哀を持たせるようになった平成の仮面ライダー 社会情勢の影響も

NEWSポストセブン / 2021年7月22日 7時5分

懐かしい仮面ライダー1号の戦闘シーンも見られる『スーパーヒーロー戦記』。『スーパーヒーロー戦記』製作委員会(c)石森プロ・テレビ朝日・ADK・EM・東映(c)2021テレビ朝日・東映AG・東映

 1971年に第1作の放送が始まってから今年で50周年となった『仮面ライダー』。2000年1月スタートの『仮面ライダークウガ』以降の作品では、過去の“子供向け”というイメージから脱却し、世代を超えたファンを獲得することとなった。

 また、登場する俳優たちの人気も高まり、握手会などのイベントも行われるようになった。

 2002年に放送された『仮面ライダー龍騎』に登場する仮面ライダーは13人に。主人公・城戸真司を演じた須賀貴匡(43才)は当時24才。

 彼の端正なルックスはとりわけ女性人気が高く、ライダー俳優として写真集も発売された。東映プロデューサーで2001年『仮面ライダーアギト』から制作に関わっている武部直美さんはこう話す。

「須賀さん以降、本格的にイケメンライダーという呼び名が定着するようになりました。イベントで彼が登場すると、“キャーッ!”と黄色い声援が飛び交う。『ここはアイドルのコンサート会場?』と思うほど、女性ファンが押し寄せていましたね。この頃から子供向けの雑誌だけでなく、女性誌でも取り上げられるようになりました」

 イケメンヒーローのみならず、平成以降は、敵役にも悲哀を持たせ、人間味あふれるキャラクターを描くようになる。その代表格が、2003年の『仮面ライダー555(ファイズ)』だ。

 仮面ライダーファイズに変身する主人公・乾巧役の半田健人(当時19才)のほか、乾の敵役の澤田亜希として、綾野剛(当時21才)も出演している。

「綾野さんは、これが俳優デビュー作。良心的な心を持っていたにもかかわらず、怪人・オルフェノクに覚醒し、仮面ライダーと対峙する難しい役を見事に演じてくれました。『555』のテーマは正義とは何かを問う作品で、綾野さんの演技には“秘めたる何か”を訴えかけるものがあり、敵役でありながらも、注目を集めました」(武部さん)

 この頃から敵役は単なる悪者として描かれなくなる。それには、当時起こった事件が影響しているという。2001年『仮面ライダーアギト』から仮面ライダーシリーズの監督を務めている田﨑竜太さんが説明する。

「2001年に起きた9.11のアメリカ同時多発テロです。当時はアメリカが正義で、テロを起こした側は悪という印象がありましたが、実は、テロを起こした側にも彼らなりの正義があったはずです。でなければ命をかけないでしょう。複数ライダー制にしたのも、正義の形はひとつじゃないという思いがあったからです」

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