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ワクチン2回目接種後の死亡77事例の服用薬 何の薬か医師が解説する

NEWSポストセブン / 2021年7月30日 7時5分

 高血圧の人に処方されやすい薬では、利尿薬のフロセミド、ラシックスも7人が服用していた。国際医療福祉大学病院教授の一石英一郎医師はこう指摘する。

「体内の過剰な水分を尿として排泄するので、むくみ改善にも使われます。加齢で心肺機能や筋力が低下し、血行不良で足がむくむ高齢者が多いためです」

 酸化マグネシウム、マグミットは便秘薬だ。

「便の水分バランスを改善して排便を促す、便秘症向けの薬です。加齢とともに腸の働きが低下し、便を押し出す力が弱くなることで、高齢者は便秘になりやすい。65歳以上から接種が始まったことと関係があるのではないか」(同前)

 5人が飲んでいたランソプラゾールは胃腸薬。

「胃潰瘍や逆流性食道炎の患者さんに処方されるメジャーな薬です」(同前)

 高齢者に限らず、多くの人に身近な薬で記載があったのが、解熱鎮痛剤のカロナール、アセトアミノフェン錠だ。

「発熱時の解熱だけでなく、頭痛や腰痛、筋肉痛など幅広い痛みに使われます。副作用が少なく、高齢者でも安全に使えるとされています」(同前)

 コロナワクチンの副反応による発熱対策としても広く服用されており、成分のアセトアミノフェンが使われる市販薬は、各地で品薄状態になったことが報じられた。

 もともと厚労省は予診票に「血をサラサラにする薬」の服用の有無を記載する欄を設けている。これは表にもあるワーファリンやエリキュースなどの「抗凝固薬」を飲んでいると「接種時に出血が止まりにくい場合があるので注意喚起のため」(厚労省担当者)だという。

 その他、胃腸薬のガスター、2型糖尿病薬エクアの記載も見られた。

「エクアは体内でインスリン分泌を促す物質の作用を強めて血糖値を下げます。ほかの糖尿病治療薬に比べて低血糖のリスクが小さいとされています」(一石医師)

50代、60代にも死亡例

 死亡した人のなかには、「60代以下」もいる。接種翌日に「急性心不全」で亡くなった65歳男性は膵消化酵素補充剤のリパクレオン、下痢の頻度を減らす薬のロペミン、消化機能改善剤のウルソデオキシコールの3種類を服用していた。

「男性は3年前に膵臓がんの手術を受けており、予診票では『経過は良好』と報告されていますが、術後のQOL維持のためにそれらを服用していたと推測されます」(同前)

 接種後19日で急性心筋梗塞、不整脈で亡くなった56歳男性は高血圧の持病があり、アンジオテンシンII受容体拮抗薬というタイプの降圧剤、ニューロタン錠、高コレステロール血症薬のクレストール錠、胃潰瘍の治療薬のラベプラゾールNa錠を服用していた。一石医師が語る。

「この77人の死亡とワクチンとの因果関係は不明です。しかし、国が参考にできるデータとして公表している以上は、これから接種する人は自分の服用する薬の名前や種類を把握したうえで、国の公表資料と照らし合わせるなどの確認をすることに意味があるでしょう」

 少しでも不安がある場合は医師に相談の上、接種の可否やタイミングを検討する必要がある。

※週刊ポスト2021年8月13日号

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