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コロナ禍の五輪後も都心や湾岸エリアのマンション価格が下がらない根本的な理由

NEWSポストセブン / 2021年8月5日 7時5分

 こうした新築マンションの人気につれて、中古マンションへの関心も高まっている。特に、新築物件が減少している都心やその周辺での築浅物件の人気が高い。

 別掲の【図表2】は首都圏中古マンションの築年帯別の成約件数と成約価格を示しているが、「~築5年」の成約件数は790戸と、「~築10年」「~築15年」などの半数近い水準に止まっている。

 もちろん、購入後すぐに売却する人は少ないだろうから、それも当然のことなのだが、問題はその価格水準にある。「~築5年」の平均価格は6505万円と、不動産経済研究所による2021年上半期の平均価格の6414万円を100万円近く上回っているのだ。

 こうした築浅物件を買った人たちのなかには、本来買いたかった沿線やエリアで、気に入った新築マンションがなかなか出てこないので、やむなく築浅の中古マンションに切り替えたという人も少なくないのではないだろうか。

 築浅物件なら、新築マンションと設備・仕様などはほとんど遜色ないだろうし、外観もまださほどいたんでいないはずだから、十分満足できるだろう。なかには、完成前の青田売りの新築より、実物を見ることができる築浅マンションのほうが安心という人もいるほどだ。

高値を続ける築浅マンションの「希少性」

 この築浅マンションの人気を示しているのが、別掲の【図表3】だ。これは首都圏中古マンションの成約価格を四半期ごとにまとめたものだが、「~築5年」の築浅物件については、2021年4~6月の価格が急速にアップしているのが分かる。

 2021年1~3月の成約価格の平均は5951万円に対して、2021年4~6月は6505万円で前期比9.3%のアップになる。1年前の2020年4~6月の5661万円に比べると前年同期比で14.9%の上昇だ。

 他の築年帯でも、2021年4~6月はおおむね前期に比べてアップしているものの、上昇率はさほど高くはない。築浅物件の上昇ぶりがひときわ目立っているといっていいだろう。

 以上みてきたように、新築マンション価格は都心やその周辺の湾岸エリアなどの人気が高く、高値が続いており、それに合わせて希少性の高い築浅の中古マンションの成約価格も上がり続けている。

 この流れ、オリンピック・パラリンピックが終わっても、コロナ禍が収束しても当分は続くことになるのではないだろうか。

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