南雲吉則医師 「ガムを噛むと唾液量が増えて口臭が防げる」

NEWSポストセブン / 2013年1月30日 16時1分

 誰もが気になってしまう口臭。自分では気づきにくいし、他人の口臭に気づいても指摘しづらい。なんとも厄介な口臭だが、いったいどういう原因で発生し、どうすれば対処できるのか。医学博士の南雲吉則先生が解説する。

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 口臭の原因として考えられるのは、唾液量の減少。実は人間の口の中って、特別なケアをしなくても、自然ときれいに洗浄されているものなんだ。それは1日で約500ccも出るといわれている唾液のおかげ。唾液には、食べた物の残りかすや雑菌を洗い流す作用があるんだよ。

 その唾液の量が、さまざまな原因で少なくなってしまうと、雑菌が繁殖しやすくなって、口臭につながるんだね。

 唾液が出にくくなる原因のひとつは“ストレス”。緊張すると口がカラカラになることがあるよね。唾液の量は交感神経と副交感神経から成る自律神経によって調整されているんだけど、ストレスによって“お仕事モード”の交感神経が活発になると減って、“お休みモード”の副交感神経が活発になると増えるんだ。

 この場合の対処法は、まず第一にストレスを減らすこと。そのためには、明け方に熟睡することが大切。明け方の睡眠は、記憶を整理する働きがあって、嫌な記憶を消去できるからね。

 また、早寝早起きをして、朝日を拝むのもおすすめ。朝日を浴びたときに脳から“幸せホルモン”のセロトニンが出るので、ストレスが軽減される。さらに、体内時計をリセットしてくれるので、自律神経も整えられるよ。

 もうひとつ、女性の場合は閉経も唾液を少なくする原因だ。女性ホルモンには体に潤いを与える働きがあるんだけど、閉経後はほとんど出なくなるので、例えば目はドライアイに、腟は乾燥性腟炎になることもあるんだ。同様に口も乾いてドライマウスになり、雑菌が繁殖しやすくなるんだね。この場合も、早寝早起きが有効。日の出を拝んで自律神経を整えよう。

 他には、女性ホルモンに似た成分を含むといわれている大豆やキャベツを摂る、適度な運動をするなど、食事や運動での改善方法も試してみるといいかもしれないね。

 また最近では、人工唾液と呼ばれる薬剤や唾液の分泌を促すトローチもあるから、あまりにも症状が重いときは専門医に相談してみよう。

 ストレスによる唾液量の減少にも、更年期による唾液量の減少にも、共通して効果が期待できるのが“ガム”。ガムを噛むと唾液量が増えるから、試してみてね。

※女性セブン2013年2月7日号



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