「ハンドメイド革命」日本でも 環境激変し趣味で起業可能に

NEWSポストセブン / 2013年1月27日 7時0分

 ハンドメイド市場が拡大している。手芸や工作など、これまで“ハンドメイド”という言葉が喚起してきた分野のみならず、生活用品から電子機器まで、その領域は、あらゆる身の回りのものに広がっている。個人が「ものづくり」を楽しみ、そして儲ける時代が到来しつつある。

 現在、4000億円市場と言われるハンドメイド業界。社団法人日本ホビー協会によると、とりわけ東日本大震災以降、市場は拡大傾向にある。日本最大級の手芸専門店「ユザワヤ」は、5年ほど前から都市部への出店を加速した。ここ10年あまりで、店舗数は約10倍に増加。商品の販売だけでなく、店頭無料講習会や手作り専門のカルチャースクール(ユザワヤ芸術学院)にも力を入れ、手芸・工作人口の底上げに取り組んでいる。

 最近は「DIY女子」にも注目が集まる。男性の趣味と思われがちな日曜大工(=DIY)に女性が参入。家の壁や床を塗り替えたり、棚や机を欲しい形に手作りするなど、生活空間に親しむ主婦層などの間でDIYの効用が認識されつつある。ホームセンターも、新たな顧客の取り組みに積極的だ。業界大手の「カインズ」は、ピンク色の電動ミニドライバーを発売するなど、女性を意識した商品化を進めている。

 かつて機械いじりに熱中した男性たちも負けてはいない。手芸店ではレザークラフト売り場に中高年男性が増えているという。財布やキーケース、上級者なら鞄までをも、高級感あるレザーで手作りするのがちょっとしたブームのようだ。イオングループの専門店「パンドラハウス」には、レザークラフトの手作りキットが揃う。

 SNSが発達したこの時代、作るだけではなく、共有するのも、ものづくりの醍醐味だ。「Facebookに投稿するために、陶芸や手芸などの1日体験コースを受講する若者もいる」と話すのは、消費者行動に詳しいニッセイ基礎研究所の久我尚子氏。SNS上での高評価が、“売る”きっかけになったという女性も多い。

「見てもらっているだけで満足だったのですが、欲しいという声を聞いて、販売を始めました」。ブログ上で手作り鞄を紹介していた30代女性は、ハンドメイド商品を売買するサイトに出店を始め、月5~10万を売り上げる。「CtoC(個人から個人へ)サイト」の整備が、ハンドメイドを趣味からビジネスへと、押し上げつつあるようだ。

 ネット上に限らず、リアルでの共有の場も広がっている。

 東京・千代田区になる「はんだづけカフェ」は、はんだごてなどの工具を無料で借りられる。他にも、アクセサリー材料を購入し、その場で手作りできる「ものつくりカフェFe+」(東京・荻窪)など、道具・材料を共有(あるいは購入)できる店が人気を博す。共有するのは道具だけではない。共通の趣味・嗜好を持つ仲間との交流や情報交換も、カフェに集まる大きな目的の一つだろう。

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