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肩こりの真実 医学界に「こり」という症状はない、MRIでも変化なし

NEWSポストセブン / 2021年10月11日 7時5分

MRIで見ても、こりは確認できないという(写真/Getty Images)

 巣ごもり生活で、運動不足による肩こりや腰痛に悩む人が激増し、マッサージ店は盛況だという。熟練のマッサージ師にツボを押されると施術後しばらくはスッキリする。しかし専門家は意味がないどころか有害ですらあり得る行為だという。新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんが説明する。

「よく『肩や筋肉がこった』などといいますが、実は医学界には『こり』という症状はない。実際にMRI検査をしても何も変化がみられず、単に『活性酸素』という疲労物質がたまっただけ。これは自分の意思で筋肉を収縮させ、血行をよくしなければ解消されることはありません」

 つまり人に体を揉んでもらっても、根本的な解決にはならないということ。それだけならまだしも、マッサージには恐ろしい“副作用”もある。

「加齢に伴い、誰にでも血栓と呼ばれる血液の塊ができます。それがマッサージに伴う外部からの刺激によって血管内壁からはがれ、血流に乗ることがあり、血管が詰まる可能性が生じてしまう。例えば足のマッサージで血栓がはがれると肺の血栓が、首のマッサージで脳の血栓が詰まってしまう危険性があります」(岡田さん)

 思わぬアクシデントに見舞われぬよう、セルフケアをするのがいちばんのようだ。しかし、自分で行うこりほぐしにも注意点がある。

「筋肉や内臓を包み込む役割のある『筋膜』を体からはがして不調を改善するという触れ込みの『筋膜リリース器具』が人気ですが、専門家たちは首をかしげています。上に寝そべったり、両手で持ってこっている部分に当てれば筋膜がはがれてラクになるという理屈ですが、そもそも皮膚の上から刺激したところで体内の筋膜がはがれることはあり得ない。

 ローラーで体をこすることで不調がよくなる根拠もなく、海外で多くの実験が行われ、完全に効果が否定されている“気休めの健康法”です」(岡田さん)

※女性セブン2021年10月21日号

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