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Go Toキャンペーン再開時には要注意 旅館や飲食店での「ぼったくり」事例

NEWSポストセブン / 2021年10月25日 16時5分

 Go ToトラベルだけでなくGo Toイートキャンペーンを悪用する事業者も、同じように暗躍していた。都内の飲食店チェーン幹部・瀬川悟さん(仮名・40代)が当時を振り返り、怒りをあらわにする。

「昨年夏に始まったGo Toは、飲食店事業者にとっては待望、起死回生のものでした。お客さんにとっても、3割程度お得に食事ができる事は魅力的だったようで、利用者の予約でうれしい悲鳴をあげていました」(瀬川さん)

 そんなとき、瀬川さんと同じビルに入居する大衆居酒屋にも「キャンペーン」が利用できる旨のポスターが貼り出されているのを知った。店はかつて、反社会勢力に近しい人物が経営していると噂され、一般客はほとんど寄り付かないことで知られていた。そんな店を利用する客がいるのかと思っていたが、キャンペーン期間に突入すると、来店客が途切れない様子に驚かされた。

「店のサイトに掲載されていたその店の情報を見て、さらに驚きました。銀座の名店で修行した板前が在籍し、1万円以上するコースがあるとか、お酒だって、全国各地の入手が難しい地酒が多種用意されている、と謳っていたんです。グルメサイトの情報は以前のままに怪しい感じで、屋号もそのままでしたが、看板もいつの間にか新しくなっていて、Go To(イート)利用者と思われる客が、次々に店に入っていくのを見たんです」(瀬川さん)

 キャンペーン客で店が賑わうようになるとすぐ、その店の評判は伝わってきた。実際に用意される料理も酒類も、グルメサイトにあるような充実ぶりとはかけ離れたものだったというのだ。結局、この居酒屋も先のA旅館と同様、高額な料理メニューをでっち上げ、割安感目当てで訪れた客から金を巻き上げていただけだった。

 例えば、1万円のコースであればキャンペーンを利用して7千円程度になるのだが、そうしたメニューを頼んでも、実際にコースで出てくるのは、萎びた刺身に揚げてから何時間も経ったような、衣が蝋のように硬くなった天ぷら。1万円コースどころか、格安居酒屋でも出すのに躊躇するようなひどいものばかりだったという。当然、グルメサイトのクチコミには酷評の嵐が吹き荒れていた。

「店の外まで、客と店員が言い争う声が聞こえていました。店は以前、ぼったくりのようなこともやっていましたし、そうやって常に客を騙すことしかやっていなかった。その後、冬には屋号も変えたようですが、実態を知る客らが看板を変えても中身は変わらないとSNSで注意喚起をしたこともあり、経営者は夜逃げ。当時の客は不当だと訴えても相手が逃げてしまって結局、泣き寝入りだし、キャンペーンに使われた税金を食い物にしたようなものですよ」(瀬川さん)

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