1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

上海でパフォーマーが食品ロス喚起のため川に純金粒500g投げる

NEWSポストセブン / 2021年10月27日 7時5分

食品ロス問題喚起のためだったが…

 中国上海市で、パフォーマンス・アーティストの楊業新氏が食品ロスに関心を持ってもらうために、市内を流れる黄埔江や街なかのマンホールなどに純金1000粒、重さにして500グラムを投げ捨てるパフォーマンスを行い、その映像を中国版短文投稿SNS「微博(ウェイボー)」に投稿したところ、2億ビューに達した。しかし、ネット上で「食べ物を廃棄するのと、純金の粒を捨てることは意味が違う。あまりにもばかげている」などとの批判が殺到し、炎上してしまった。

 これに対して、「金の粒を捨てるのはもったいないと言う人がいるが、米の粒を捨てるのはまったく気にしない。そういう人たちこそ、楊氏が問題を喚起しようとした人たちなのだ」などとする人々のコメントも出ている。北京の週刊誌「中国新聞週刊」が報じた。

 楊氏がパフォーマンスを行ったのは10月16日、この日は今年が第41回目の世界食料デーに当たっていた。黄埔江などに投げ捨てた純金の粒500グラムは時価で23万元(約390万円)に相当するという。

 これについて、楊氏は「普通のものを無駄にしても、人々の興味を引くことはできません。極端な浪費だけが、人々に食品ロスの問題がいかに深刻であるかを理解させ、そして彼らの考え方や行動を変えることができるのです」と訴えている。

 ところが、楊氏の主張や目論見とは違って、ネット上では「金はさまざまな産業技術に利用できる。1000粒のコメを捨てるのはそれほどもったいないとは思いませんが、金を捨てるのは、それこそ資源の無駄使いではないか」と楊氏のパフォーマンスを批判する声が多数寄せられた。

 中国新聞週刊によると、17日の午後までに、同誌のアンケートに回答した2万7000人中の60%以上が「金の粒を捨てる行為は無駄だと思う。捨てるくらいならば、食品ロスをしないように、金を有効利用すべきだった」などと批判的な声を寄せている。

 これに対して、一部のネットユーザーからは「2億人もの人々が楊氏の動画を見て大きな話題を呼んだことで、楊氏のパフォーマンスは成功したと言える。結果的に、23万元かかったが、食品ロス問題を広く社会に啓蒙できたのではないか」とも意見も出ている。

 中国では2020年8月、習近平国家主席が「米の一粒一粒には農民の苦労が詰まっている。いま、食べ物の浪費は深刻で心を痛めるべきことだ。食料安全保障に危機感を持たなければならない」などと述べて、「食べ物節約令」が出され、今年4月には「反食品浪費法」が施行され、摘発されれば罰金などの罰則が課されることになった。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング